Research Results 研究成果
概要
東京都立大学大学院都市環境科学研究科の沼田真也教授、九州大学理学研究院の佐竹暁子教授、広島大学大学院先進理工系科学研究科の保坂哲朗准教授、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構の櫻井玄上級研究員らのグループは、マレーシア森林研究所に保管されていた35年を超える樹木の開花・結実フェノロジー(生物季節) 1)データと気象データから開花・結実を予測する統計モデルを構築し、将来の気候変動が東南アジア熱帯雨林の開花・結実頻度を減少させる可能性があることを明らかにしました。
ポイント
用語解説
1)フェノロジー:生物季節と訳され、植物の発芽・開花・落葉や動物の渡りなど、季節の移り変わりに伴う生物の行動や状態の変化を示す。
2)フタバガキ科:主に東南アジアに分布する常緑高木で、約15属600種が含まれる。多くは木材資源としても有用で、日本ではラワン材として知られる。
論文情報
論文タイトル:“Impacts of climate change on reproductive phenology in tropical rainforests of Southeast Asia.”
著者名:Numata, S., K. Yamaguchi, M. Shimizu, G. Sakurai, A. Morimoto, N. Alias, N. Z. Noor Azman, T. Hosaka, and A. Satake
雑誌名: Communications Biology
DOI: https://doi.org/10.1038/s42003-022-03245-8
研究に関するお問い合わせ先