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Topics トピックス
本学最先端有機光エレクトロニクス研究センター(OPERA)は、平成29年7月19日(水)~平成29年7月21日(金)、株式会社Kyulux(注1)共催、福岡県産業・科学技術振興財団(ふくおかIST)後援のもと、「2nd International TADF Workshop」を伊都キャンパス内の椎木講堂及び共進化社会システムイノベーション施設にて開催致しました。
本ワークショップは、安達千波矢主幹教授らの研究グループが、2012年に世界に先駆けて開発に成功した第三世代OLED(有機EL)発光材料であるTADF(Thermally Activated Delayed Fluorescence)材料(注2)に関する最新の研究成果及びOLEDビジネスの動向について集中討議しました。これにより、TADFの光物理過程の学理の深化、応用デバイス研究展開、有機EL事業開発を加速させる意気込みを訴えました。さらに、本学OPERAを中心とした有機光エレクトロニクスの基礎~応用~実用化までの福岡地域における産学官連携一貫化体制をアピールしました。
3日間の開催期間を通して、世界各国からのアカデミアの招待講演者23名、産業界からの特別講演5名、ならびに国内外からの一般参加者200名の総勢228名のご参加を頂き、本分野に関する研究とその成果に関して非常に高い関心が寄せられていることがうかがえます。
また、今回のワークショップ会場にて、台湾のパッシブマトリックス型(注3)パネルメーカーである株式会社WiseChip Semiconductor Inc.(台湾)がKyulux社のTADF材料を用いたOLEDパネルを世界に先駆けてデモンストレーション致しました。(2017年以降の販売開始を予定)。WiseChip社は、まずは黄色~緑色から順次フルカラー展開を目指しており、これは九大発の新しい有機EL材料の実用化に向けた大きな第一歩となります。今後も本学OPERAがイニシアチブを取って、OLEDの学理の深化と実用化を進めて参ります。
(注1)
株式会社Kyulux社はTADF材料(注2)の実用化を担う平成27年3月に設立されたスタートアップ企業です。実用化に伴う技術の特許に関して権利者である九州大学らと実施許諾等を締結、本技術を世界で実用化できる体制を構築しています。
(注2)
TADF(Thermally Activated Delayed Fluorescence):発光分子のエネルギー状態が励起三重項状態から励起一重項状態へ熱活性によって逆移動(upconversion)し、三重項と一重項の両方の励起状態が蛍光に寄与する現象のことであり、これにより電流励起下で高い発光効率を得ることができます。三重項経由で蛍光が生じるためにマイクロ秒オーダーの寿命の長い発光が観測されることから遅延蛍光と呼ばれます。
(注3)
パッシブマトリックスとは、液晶やOLEDディスプレイ等の駆動方式の一つであり、ガラス基板の上に格子状に電極を置き、電圧を加えた時、陰極と陽極の交点が画素となる構造です。
九州交響楽団メンバーにて結成された 女性グループ「アンサンブルプラス」による演奏
椎木講堂ホールでのワークショップ風景
Kyulux社のTADF材料を用いたWiseChip社の有機ELパネルのデモンストレーション
懇親会風景
3日目ワークショップ終了後、参加者で記念撮影を行いました
最先端有機光エレクトロニクス研究センター
電話:092-802-6920
FAX:092-802-6921
Mail:tadf2017★opera.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。