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本学山岳部・山岳会合同登山隊、ヒマラヤの未踏峰タサルツェ(6,343メートル)の登頂に成功

2018.10.30
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 平成30年9月25日(火)午前10時45分、本学山岳部・山岳会(山岳部OB・OGの会)の合同登山隊が、ネパールの中部ヒマラヤ、ダウラヒマール山群の未踏峰タサルツェ(6,343メートル)の登頂に成功しました。タサルツェ峰は、かつてのヒマラヤの秘境ムスタン王国(現在はダウラギリ県ムスタン郡)に残された数少ない未踏峰の一つでした。
 本登山隊は、山岳部創設70周年の記念行事の一環として、中溝幸夫氏(九州大学名誉教授)を隊長とし、山岳会会員5人、山岳部部員3人(工学部4年生、芸術工学部3年生、理学部2年生)、およびクライミング・シェルパなどのチームから構成されていました。9月25日(火)午前2時、煌々とヒマラヤを照らす月あかりのもと、OB1人と山岳部員3人、シェルパ5人が第1キャンプ(約6,000メートル)から頂上アタックに向かいました。タシカンⅠ峰(6,386メートル)直下の雪の斜面をトラバース(横断)し、Ⅰ峰とタシカン北峰のコル(鞍部)に出てから広大な雪原を歩き、タサルツェ峰の基部に到着しました。タサルツェ山頂下の氷の斜面をよじ登って午前10時45分、9人全員が山頂までたどり着き、ネパールの友人たち(シェルパ)と喜びを分かち合いました。その後、ベースキャンプ(5,400メートル)まで無事に下山しました。ヒマラヤの未踏峰に登頂したのは山岳部創立以降初めてのことで、全隊員は、平地の半分しかない低酸素による高度障害(高山病)に悩まされながらも登頂に成功し、全員無事に下山しました。

タサルツェ山頂にて隊員とシェルパたちが喜びを分かち合う

タシカン氷河の下5,400メートルに設けたベースキャンプのテント群

キャラバン中、ヤクカルカ(4,200メートル)での野外での食事風景

ヒマラヤの秘境ムスタン王国の未踏峰、タサルツェ(6,343メートル

タサルツェ峰、最後の氷の斜面を目指して、雪原を歩く

壮大なヒマラヤの山岳地帯にはヤク(チベット牛)が夏の最後に残った草をはんでいた。

お問い合わせ

山岳部顧問 教授 熊丸敏博

九州大学大学院農学研究院
附属遺伝子資源開発研究センター
植物遺伝子開発分野

Mail:kumamaru★agr.kyushu-u.ac.jp
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