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平成31年3月15日(金)、人社系協働研究・教育コモンズ(※1)の第二弾企画として「仮設の文化について考える」を本学伊都キャンパスイースト2号館で開催しました。
当日は、コモンズの協働研究活動委員長・井手誠之輔教授(人文科学研究院)から、開会の挨拶および趣旨説明が行われたのち、京谷啓徳准教授(人文科学研究院)より「仮設の文化について考える」と題したご講演をいただきました。京谷准教授からは、第40回(2018年度)サントリー学芸賞を受賞されたご著書『凱旋門と活人画の風俗史 儚きスペクタクルの力』を踏まえて、凱旋門を題材に「仮設」という視点の持つ魅力についてお話いただきました。
その後、井手教授の司会で、4部局から小笠原弘幸准教授(人文科学研究院)、堀賀貴教授(人間環境学研究院)、赤坂幸一准教授(法学研究院)、小津稚加子准教授(経済学研究院)にディスカッサントとしてご登壇いただき、京谷准教授も交えて、様々な地域と時代を取り上げ、縦横無尽に仮設の文化を論じました。参加者からも「建築学、憲法学、経済学など様々な分野の研究者の切り口が知られて面白い」との感想があったように、各ディシプリンの持つ見方をあらためて知る機会となりました。
(※1)
九州大学の人文社会系4部局「人文科学研究院」「人間環境学研究院」「法学研究院」「経済学研究院」は、人文社会系の学部および学府(九州大学では、教育組織としての大学院を「学府」と呼びます)における共同研究活動と、異分野融合による新たな研究分野や研究課題の創発をめざす協働研究活動との両輪を統括し、管理運営していく態勢をとるために、「人社系協働研究・教育コモンズ」を立ち上げました。
京谷准教授の講演の様子
ディスカッションの様子(左から京谷准教授、小笠原准教授、堀教授、赤坂准教授、小津准教授)