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人社系コモンズ・第四弾企画「社会科学の方法論と歴史分析」(共催:日本会計史学会)を開催

2019.11.20
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 令和元年10月26日(土)、人社系協働研究・教育コモンズ(※1)の第四弾企画として講演会「社会科学の方法論と歴史分析」を本学伊都キャンパスイーストゾーン大講義室Ⅰaで開催しました。
 当日は、大石桂一教授(経済学研究院)の司会のもと、コモンズの協働研究活動委員長・井手誠之輔教授(人文科学研究院)から趣旨説明が行われたのち、講演者である保城広至教授(東京大学社会科学研究所)に登壇いただき、「社会科学と歴史学の間の統合について」、「時代区分論の計量経済学的なアプローチ」、「社会科学者・歴史学者の存在論・認識論の重なり」、「社会科学者は因果推論へ、歴史学者は厚い記述へと向かう理由」といった視点から講演をいただきました。
 その後、本学から国分航士講師(人文科学研究院)、江口潔准教授(人間環境学研究院)、山口道弘准教授(法学研究院)、日本会計史学会から野口昌良教授(首都大学東京経営学研究科)に討論者としてご登壇いただき、日本近現代史、教育社会史、日本法制史、会計史の視点から見た歴史分析の課題や学際研究の可能性について論じていただきました。
 講演会には、学内外の研究者や学生約110名の方々に参加いただきました。参加者からは、「大変刺激的な報告でした」、「登壇された先生方の意見交換をより多く聞きたかった」などの感想のほか、今回登壇いただいた討論者の対象分野と異なる前近代史や理系分野からのコメントも聞きたいという声もありました。
 次回のコモンズ第5弾企画は、2020年3月に実施予定です。 

(※1)
 九州大学の人文社会系4部局「人文科学研究院」「人間環境学研究院」「法学研究院」「経済学研究院」は、人文社会系の学部および学府(九州大学では、教育組織としての大学院を「学府」と呼びます)における共同研究活動と、異分野融合による新たな研究分野や研究課題の創発をめざす協働研究活動との両輪を統括し、管理運営していく態勢をとるために、「人社系協働研究・教育コモンズ」を立ち上げました。 

ホームページ:http://commons.kyushu-u.ac.jp/

保城広至教授による講演

会場全体

井手教授による挨拶

討論の様子(野口教授)

討論の様子(大石教授)

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