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第15回伊藤賞の受賞者が決定

公開日:2020.02.17

 

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 2019年度の「伊藤賞」の受賞者にTil Ullmann さん(シュトゥットガルト大学、博士課程在学)が選ばれました。令和2年1月17日(金)、応用力学研究所の藤澤教授、稲垣教授の陪席のもと、総長室にて久保総長より同賞が授与されました。
 「九州大学伊藤賞」(Kyushu University Itoh Project Prize)は、本学が英国物理学会出版と共催し伊藤早苗名誉教授によってヨーロッパ物理学会(プラズマ物理分科会)に設立した賞です。本賞は、プラズマ中の乱流や輸送、閉じ込め物理の研究に関して優れた成果を発表した博士課程大学院生を表彰し、本学に招へいして講演や共同研究の機会を提供するもので、これまでの受賞者は世界各地で活躍しています。
 今回、第15回目の受賞者となるTilさんは、ドイツのシュトゥットガルトのTJ-Kという名前のトーラス型プラズマ閉じ込め装置(ステラレータ)で多チャンネルの計測装置を用いてプラズマ中に生じる乱流を計測し、プラズマの流れが乱流にどのような影響を与えるかを論じました。プラズマ乱流中では、多くの波が互いに結合し波が生成消滅することで乱流を維持しています。彼はこの過程を詳細かつ精密に実験的に捉えることでプラズマ乱流がプラズマの閉じ込めに果たす役割について新たな知見を与えました。
 Tilさんは、初来日のために日本史を勉強し日本文化に触れることを随分と楽しみにしていたようです。元寇のこともご存知で、福岡ではバックパッカーとして博多湾の島を巡り歩いたとのことです。本学訪問の後には、ドイツの大型ステラレータ装置W7Xと並ぶLHD装置のある多治見(岐阜県)の核融合科学研究所を訪問しました。次回は、是非、共同研究者として来日することを望んでいます。本賞がプラズマ核融合研究分野の将来を担う国際性豊かな若手研究者育成の一助となれば幸いです。

左から藤澤教授、久保総長、Tillさん、稲垣教授

お問い合わせ

応用力学研究所 教授 藤澤 彰英
電話:092-583-7709
FAX:092-583-7723
Mail:fujisawa★riam.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。

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