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令和2年1月31日(金)、2019年ノーベル化学賞を受賞された吉野彰博士への、九州大学栄誉教授称号授与式が行われました。
栄誉教授の称号は、本学の教育研究活動の発展に多大の寄与および顕著な功績があった方に対して授与されるものであり、バリー・シャープレス氏、ムハマド・ユヌス氏、ジャンマリー・レーン氏、アーロン・チカノーバー氏、ティム・ハント氏に続き、本学6人目であり、日本人では初となります。
久保総長より栄誉教授称号授与証を受け取られると、吉野彰栄誉教授は「うれしく思う。今後も研究や教育でより一層関係を深めていきたい。」と笑顔で語りました。
栄誉教授称号授与式の後、椎木講堂コンサートホールにて「吉野彰九州大学栄誉教授 ノーベル化学賞受賞記念特別講演会」を開催いたしました。
本講演会は、エネルギー分野の専門家を招き毎年開催している「九州大学エネルギーウィーク」のなかで行われ、学内外から1,311名の参加がありました。
久保総長およびグリーンテクノロジー研究教育センター大瀧倫卓センター長の挨拶の後、吉野栄誉教授は「リチウムイオン電池と環境問題」をテーマに、リチウムイオン電池の開発とノーベル賞受賞に至る経緯、そして持続可能な社会の実現に向けた考えについてお話しいただきました。講演後の質疑応答では、学生らに対して「未来の自分に投資を」とエールをお送りいただきました。
吉野栄誉教授には、本学筑紫キャンパスに設置している現在のグリーンテクノロジー研究教育センターの前身である、エネルギー基盤技術国際教育研究センター客員教授としてご就任頂いた2015年以降、筑紫キャンパスにて度々ご講演や講義を頂いてきましたが、今回、ノーベル化学賞受賞を記念し、「九州大学エネルギーウィーク」のなかで例年実施しているプログラム「筑紫シンポジウム」の特別講演会として開催しました。