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「第9回国際日本語ディベート講座」をオンライン開催しました

2020.09.28
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 令和2年8月23日(日)から30日(日)まで、日本ディベート協会九州支部・ディベート教育国際研究会の主催、本学言語文化研究院の共催、並びに本学ディベートクラブ協力のもと、「第9回国際日本語ディベート講座」を開講しました。この講座は例年、本学の学生と東アジア在住で日本語学習者の大学生が合宿形式で日本語ディベートを学びながら国際交流を深める活動でしたが、今年度はやむを得ず初のオンライン集中講座の形式をとりました。
 今回は是澤克哉先生(広島修道大学・日本ディベート協会理事)を講師に迎え、「日本は東京オリンピック・パラリンピックを中止すべきである。是か非か。」というタイムリーな論題について、体系的な講義にグループワークを交えながら取り組みました。日本語母語話者と日本語学習者が混成チームを作り、肯定側と否定側それぞれについて証拠資料を比較検討しながら議論を深め、講座最後のディベート大会では学習成果を発揮していました。
 リーダーとしてBチームを準優勝に導き、日本語母語話者部門で最優秀ディベーター賞を受賞した法学部1年の角田夏実さんは「良い議論ができたのは同じチームや対戦相手チームのおかげ。日本と海外それぞれの視点からだと気づかない点を議論しながら見つけることができて、国際交流という意味でも楽しい大会となった」と感想を述べました。また、優秀ディベーター賞を獲得した共創学部2年の榎本航征さんは「ディベートの楽しさを再確認した。交流しながら議論を行うなかで、この世界をより良くしていく手段の一つとしてディベートが有効なのではないかと考えた」と話しました。
 様々な地域から参加した30名超の学生は、オンラインで共に学び交流することができました。国際交流が難しい状況に置かれる中、本講座は今後のオンラインディベート教育にとってもモデルケースとなる取組となりました。

参加した学生の大学:九州大学、広島修道大学、湖南師範大学(中国)、国立交通大学(台湾)、国立中央大学(台湾)、国立台湾大学(台湾)、国立台中科技大学(台湾)、建国大学校(韓国)、明知専門大学(韓国)、東国大学校(韓国)、釜山外国語大学校(韓国)

講義の様子

ディベート大会の様子

日本語母語話者部門で最優秀ディベーター賞を受賞した法学部1年の角田夏実さん

優秀ディベーター賞を獲得した共創学部2年の榎本航征さん

お問い合わせ

言語文化研究院 井上奈良彦教授
Mail:debate★flc.kyushu-u.ac.jp
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