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箱崎に残る全ての近代建築物群が国の登録有形文化財に

旧九州帝国大学正門及び塀が登録内定 2024.03.15
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九州大学箱崎サテライト(旧箱崎キャンパス)の「旧九州帝国大学正門及び塀」が、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として、国の有形文化財(建造物)に登録されることとなりました。令和5年2月に登録された4棟の建物群(※1)と併せて、箱崎サテライトに残存する全ての建造物が、国の登録有形文化財(※2)に登録されることとなります。

登録対象の正門は、九州大学箱崎サテライトに残存する最古の建造物で、大正3年に門衛所と併せて建造されました。現在の場所に移築されて以降、同じ場所で、長年大学のシンボル的存在として親しまれてきました。今後は、大学のかつての“顔”としてだけでなく、箱崎地区の新たな街の玄関となることを期待しています。

九州大学では「箱崎サテライト」を学内外に開かれた新たな学びの拠点として、活用していくこととしております。今回の発表も踏まえ、箱崎サテライトをより魅力ある場所としていけるよう、ふさわしい活用方法を検討してまいりますので、皆様には一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

 ※1 令和5年2月登録の記事はこちら

 ※2 登録有形文化財(建造物)
50年を経過した歴史的建造物のうち一定の評価を得たものが登録され、保存を図りつつ、積極的に利活用することで、建物の魅力を広く知ってもらう目的をもつもの。

箱崎サテライト 旧九州帝国大学正門及び塀(令和6年3月 国登録有形文化財に登録内定)

旧九州帝国大学正門及び塀(九州大学正門)

建設:1914年(大正3年)
構造:(門柱)煉瓦(間口4.5m)
   (塀)コンクリートブロック及び煉瓦
規模:総延長41m
設計:倉田 謙の可能性が高い
施工:鴻池組

九州大学に残存する最古の建造物で、大正13年にキャンパス用地の拡大に伴い、門衛所と共に現在地に移築された。石材と赤煉瓦の組み合わせや門柱頂部の花崗岩の笠木など古典主義の影響を色濃く受けており、その意匠性は非常に高い。

箱崎サテライト(旧箱崎キャンパス)での正門及び塀の位置

近代建築物の保存活用プロジェクト ~箱崎サテライト旧工学部本館改修支援事業~

「箱崎サテライト」を学内外のより多くの皆様に、様々な用途で快適かつ安全にご活用いただけるよう、九州大学では、「近代建築物の保存活用プロジェクト ~箱崎サテライト旧工学部本館改修支援事業~」を展開し、寄附を募集しています。詳細は、支援事業HPをご覧ください

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