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令和6年7月8日(月)、山際 大志郎(やまぎわ だいしろう)初代スタートアップ大臣が本学を訪れ、本学執行部等との意見交換及び伊都キャンパスの視察をされました。
はじめに、石橋総長ら執行部と本学が展望する「総合知で社会変⾰を牽引する⼤学」の理念に基づいた「Kyushu University VISION2030」の取組等について意⾒交換を⾏いました。
続いて、白谷正治副学長、佐々木一成副学長、大西晋嗣副理事、岸本裕歩基幹教育院自然科学理論系部門准教授から現在の研究や本学としての取組についての説明を受け、意見交換を行いました。
その後、公用車であるトヨタ自動車製燃料電池自動車「MIRAI」で⽔素エネルギー国際研究センターへ移動し、水素自動車のショールームを見学し、佐々木副学長より九州⼤学における⽔素エネルギー研究のあゆみと成果について説明を受けられ、開発中の固体高分子形燃料電池の電極触媒を手に取って確認されました。さらに、研究遂行上の制度的な課題等について、意見交換を行いました。
その後、ウエスト2号館へ移動し、白谷副学長の研究室でプラズマ農業研究において使用しているプラズマ装置や肥料等の視察、EUV光源研究についての意見交換を行いました。
その後、カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所へ移動し、藤川教授の研究室で、世界で初めて大気からのCO2回収を実現した分離ナノ膜と、それを用いたCO2回収装置の視察を行いました。藤川主幹教授の説明を受けられた後、本学が直接出資した本学発スタートアップ企業のCarbon Xtract社が開発を進める機能・デザイン性に優れた小型分散型のDAC装置を見学され、今後の研究成果に大きな期待を示されました。
最後に、キャンパスの近くの産学官共同による研究開発拠点「いとLab+」(いとらぼプラス)へ移動し、拠点に⼊居する本学発スタートアップ企業の株式会社JCCLのラボを⾒学されました。星野工学研究院教授よりJCCLの特徴である高性能なCO2分離モジュール、装置設計とプロセスシミュレーションについての説明を受けられ、カーボンニュートラル実現に向けた意見交換を行うとともに小型CO2回収装置を間近で視察されました。
視察先各所では、活発な質疑応答と意⾒交換が⾏われ、研究者との交流を通じて、山際初代スタートアップ大臣から、本学の産学連携・⼈材育成等の取組に⼤きな期待を⽰されました。
⽔素エネルギー国際研究センター
白谷副学長の研究室
カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所
いとLab+