弁護士として困っている人の役に立ちたい
法学部 2014年卒業
小河 利紀
TMI総合法律事務所福岡オフィス 弁護士

―大学ではどのような研究をされていましたか?
小河 民法のゼミで、様々な裁判例を題材にして、みんなで議論しました。ゼミで学んだリーガルマインドは、今の仕事に生きていると思います。

―どんな大学生活を過ごされましたか?
小河 中学生の頃からバスケットボールをしていて、大学でもバスケサークルで活動しました。また、友人達の家に集まり、サッカーゲームをしながらお酒を飲んだのもいい思い出です。当時の友人達は国内外に散らばっていますが、今でも一緒に飲みに行ったりして、いい関係が続いています。
―弁護士を目指したきっかけは何ですか?
小河 大学時代から弁護士に興味があったものの、卒業後は福岡県庁に入庁しました。証券取引所に出向した後、商工部に配属されるなど、会社に関わる機会が増えて、会社をサポートする仕事が自分に合っていると感じるようになりました。また、大学の同級生が弁護士になり活躍している姿にも大いに刺激を受けて、専門的な知見を高め、地元の会社をサポートすることで福岡を盛り上げていきたいと考えるようになりました。働きながら勉強を続け、30歳で司法試験に合格し、弁護士になりました。

―現在はどのような仕事をされていますか?
小河 私が所属する事務所は企業法務を中心に扱っています。クライアントから労務関係のトラブルや契約書レビューなどの日常的なご相談を受けるほか、訴訟や企業買収など大きな案件も手掛けています。案件が一区切りして、クライアントにとっていい結果になり、お役に立てたと実感した時などにやりがいを感じます。
―休日は何をしていますか?
小河 子どもが2人いるので、家族で公園や買い物に出掛けます。個人の趣味としては、事務所の同僚や福岡にいる同期の弁護士、友人達とバスケをしていて、最近はゴルフも始めました
―九州大学を目指す受験生や在校生にメッセージを。
小河 九大生は卒業後に各方面で活躍しています。一生付き合える優秀な仲間に出会えるので、受験生は前向きに勉強に励んでもらえればと思います。在校生は、就活のアンテナを高くして早めに情報収集することをおすすめします。ITが発達して、東京と地方で入手できる情報にほぼ格差はないものの、収集の姿勢に大きな差があります。弁護士を例にとると、東京では司法試験が終わる頃に内定済みの人も多いですが、福岡では合格後に就活を始める人も多いです。私は後者で(結果的に満足いく就職はできましたが)早く情報収集を開始すれば、十分な準備をして成功率の高い活動ができたと思います。

聞き手:安里 奏咲 法学部 GVプログラム 4年
憧れの法律事務所で活躍している先輩を取材させていただきました。
企業法務の最前線で活躍する先輩からお話を聞き、目標とする法曹のビジョンを明確にすることができました。仲間と励まし合い、時には情報交換をしながら夢に向かって精進し続けたいと思います。
※本内容は「九大広報131号(令和7年7月発行)」に掲載されています。学年などは当時のものです。