仕事を通じて九州の魅力ある街づくりに貢献したい
経済学部 経済・経営学科2014年卒業
渡邉 知子
九州旅客鉄道株式会社

―大学ではどのような研究をされていましたか?
渡邉 管理会計のゼミで、日本企業を中心に管理会計や経営戦略などについて学んでいました。例えば、トヨタのジャスト・イン・タイム方式についてなど、ケーススタディが中心でした。
―どんな大学生活を過ごされましたか?
渡邉 イギリスへ2回、短期留学したことが思い出に残っています。もともと英会話に興味があり、1度目は自分で見つけたプログラムだったのですが、2度目は九大の姉妹校へ留学し、経営学を学びました。また、銀行のコールセンターでアルバイトをしていたので、そこで正しい敬語の使い方や相手に好印象を与える話し方などを学べたことが、今も役立っていると思います。
―今の会社を志望した理由は何ですか?
渡邉 学生時代、国内外を旅して九州の魅力を再認識しました。一方で、海外への興味も強く、九州に軸足を置きつつ海外と関われたらと考えていました。そんなときJR九州がクルーズトレイン「ななつ星in九州」で九州の魅力を発信するなど、インバウンド事業に力を入れていく方針であることを知り、自分のやりたいことと合致していると感じ志望しました。
―現在の仕事や今後の展望を教えてください。
渡邉 今は育児休暇中で2026年4月に復職予定です。休職前は、土地の仕入れから建設、リーシングまで一気通貫で行う不動産の物流施設の開発に携わっていました。それ以前には、新入社員の講師や、シンガポールへのMBA留学も経験しました。今後は機会があれば、不動産を中心とした様々な事業を経験したうえで、MBA留学で学んだ知識を直接的に生かせる海外不動産ビジネスに携われたらいいなと思います。また、将来的には会社経営に携わるリーダーになれたらとも考えています。
―九州で思い出の場所やおすすめスポットはありますか?
渡邉 思い出深いのはゼミの卒業旅行で行った長崎の伊王島です。幹事だったので皆に楽しんでもらえるプラン作りも楽しかったです。今のおすすめは長崎駅周辺です。長崎駅ビルをはじめとした街づくりに力を入れているので楽しんでもらえると思います。
―九州大学を目指す受験生や在校生にメッセージを。
渡邉 少しでも興味があることに果敢にチャレンジして、失敗も経験するといいと思います。その中で、やりたいことや将来のビジョンなど自分の軸を見つけられたら、卒業後のキャリアもきっと見えてきます。大学のリソースを存分に活用して、悔いのない学生生活を送ってください。

不動産業界のお話を聞いてみたいです!
聞き手:鹿児島 康生 経済学部 経済・経営学科 3年
学部の先輩であり、現在もJR九州の社員として活躍されている渡邉さんへのインタビューは、非常に貴重な経験になりました。
なかでも、大学時代に積極的に活動されていたことが印象的で、刺激を受けました。私も常に挑戦心を大切にし、有意義な学生生活を送っていきたいと考えています。
※本内容は「九大広報132号(令和7年12月発行)」に掲載されています。学年などは当時のものです。