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CLOSE UP 九大! 伊都キャンパス誕生より20周年

ー進化する知の拠点ー
伊都キャンパス誕生より20周年

ー進化する知の拠点ー
伊都キャンパス誕生より20周年

2025年、九州大学伊都キャンパスの第1期移転が始まってから20年を迎えました。
この節目に、伊都キャンパスの移転前から移転途中の秘話や、現在そして未来への展望まで、九州大学キャンパス計画室の坂井教授にお話を聞きました。

お話を
聞いたのは

坂井 猛 教授
坂井 猛 教授
キャンパス計画室・大学院人間環境学府
1993年より九州大学のキャンパス計画と跡地計画に関わる。日本建築学会九州支部長、博士(工学)、一級建築士。専門は公共空間計画。福岡県、福岡市、糸島市などの都市計画、民間の各種事業・プロジェクトを支援。

お話を
聞いたのは

坂井 猛 教授

坂井 猛 教授
キャンパス計画室・大学院人間環境学府
1993年より九州大学のキャンパス計画と跡地計画に関わる。日本建築学会九州支部長、博士(工学)、一級建築士。専門は公共空間計画。福岡県、福岡市、糸島市などの都市計画、民間の各種事業・プロジェクトを支援。

1991
移転決定

キャンパス移転決定!
計画推進室設置へ

箱崎や六本松にあった旧キャンパスの老朽化や学生の過密状態などの課題を解決するため、1991年に移転が決定。移転先は、造成しやすいうえ都心から約15kmと比較的近く、積極的な誘致も決め手となり西区元岡桑原地区へ。1993年には新キャンパス計画推進室が設置されました。

こそっと秘話

情報発信拠点であり、食堂や売店も有する「ビッグオレンジ」。もともと伊都キャンパス一帯がみかん畑だったことからこの名が付けられました。

瓜生溜池などで現地調査も実施!
今の瓜生溜池。奥にはセンターゾーンが
瓜生溜池などで現地調査も実施!
今の瓜生溜池。奥にはセンターゾーンが

2000
工事開始

ビックリ!
建設地から文化財などが続々

工事開始後、前方後円墳や円墳群、製鉄遺構等の埋蔵文化財が数多く出てくるという予想外の事態に。他にも湧水源や周辺地下水の保全、実験用水や農場用水源の確保、生物多様性の保全など、多くの課題が続出!
時間はかかりましたが、歴代の総長と執行部、専門家とともに1つずつ解決していきました。

こそっと秘話

文化財の半数以上が現状保存されましたが、敷地中央に位置した石ヶ原古墳はやむを得ず削平。その記憶継承のため学内に「石ヶ原古墳跡展望展示室」が設置されています。

自然や歴史環境に配慮しながら進行!

2001
新プラン決定

新キャンパス・マスタープラン&
九州大学学術研究都市構想を策定

埋蔵文化財、生物保全などに関する専門家の意見を取り入れ、さらには国立大学の法人化も見据えて新キャンパス・マスタープラン2001を決定。また、同年には経済界・行政・大学・国の機関による協議会で、九州大学学術研究都市構想も策定。
糸島半島全体で知の創造空間づくりが始まりました。

2005
第1弾移転

新キャンパス・マスタープラン&
九州大学学術研究都市構想を策定

2005年に工学系の機械航空系と物質科学系が最初に建設されたウエスト3・4号館へ、翌年に地球環境系と電気情報系がウエスト2号館へ移転しました。移転当初は仮設の食堂しかないなど、不便なことも多かったそうです。

老朽化が著しかった工学系から移転開始!

こそっと秘話

移転当初は周辺に居酒屋もなかったため、当時の梶山総長の発案で学内に「あかでみっくらんたん」が開業。最終バスまで営業していました(現在は閉鎖中)。

2018
キャンパス完成

糸島半島の自然に配慮しながら
誰もが利用しやすい学び舎に

工学系のあと基幹教育、理学系、人社系、農学系が続き2018年までに移転が完了。伊都キャンパスの特徴の1つは糸島半島の景観に配慮されている点です。地形を尊重し、背後の山並みから突出しないようつくられています。また、色使いにもこだわり、新入生が学ぶセンターゾーンは明度を上げ無機質化し、周辺に向けアースカラーを使って彩度を上げ、各所にアクセントカラーが施されています。

東西約2kmにわたる歩行者専用「キャンパスモール」もこだわりの1つ。九大ゲートブリッジやエレベーターを使えば雨に濡れず移動することもできます。

こそっと秘話

新キャンパスづくりについては、土木学会環境賞(2001年度)、福岡市都市景観賞(2009年度)、日本都市計画学会計画設計賞(2019年度)など数多く受賞しています。写真は日本都市計画学会賞のメダルです。

新キャンパスづくりについては、土木学会環境賞(2001年度)、福岡市都市景観賞(2009年度)、日本都市計画学会計画設計賞(2019年度)など数多く受賞しています。写真は日本都市計画学会賞のメダルです。

2023
いとLab+完成

研究や交流の場となる複合施設が誕生

新しい"集いの場所"がコンセプト。活気あふれる西区・糸島半島エリアがさらに盛り上がること間違いなし

いとLab+

伊都キャンパスからほど近い場所にある、研究開発と交流機能を備えた複合施設。3.1haもの敷地には研究開発棟や書店・カフェが入る蔦屋棟、店舗棟、住居棟が並び、新産業・新事業の創出を目指す拠点となっています。

こそっと秘話

「いとLab+」誕生で、渇望されていた書店やカフェのニーズが満たされたことから、学生のキャンパスへの満足度がぐっと高まりました。

2025~
未来へ

糸島半島全域が研究の舞台に

2023年10月、糸島サイエンス・ヴィレッジの実現に向けた「SVIまちづくり構想」を策定!

糸島サイエンス・ヴィレッジ

2001年の「九州大学学術研究都市構想」に基づいたプロジェクト。糸島市、九大、民間企業、金融機関で構成する「一般社団法人SVI推進協議会」が、伊都キャンパス西側に「科学の村:Science(サイエンス) Village(ヴィレッジ )in(イン)Itoshima(イトシマ)(略してSVI)」をつくる活動をしています。

革新的技術の創造・発信地へ!

課題が残る交通面でAI技術を活用したオンデマンド交通システムを導入するなど、キャンパスは日々進化しています。学術研究都市・シリコンバレーで革新的技術が生まれたように、伊都キャンパスを中心とした「グローバル・ナレッジタウン」が地域や日本、ひいては世界の発展に貢献できることを期待しています!

革新的技術の創造・発信地へ!

課題が残る交通面でAI技術を活用したオンデマンド交通システムを導入するなど、キャンパスは日々進化しています。学術研究都市・シリコンバレーで革新的技術が生まれたように、伊都キャンパスを中心とした「グローバル・ナレッジタウン」が地域や日本、ひいては世界の発展に貢献できることを期待しています!

※本内容は「九大広報132号(令和7年12月発行)」に掲載されています。

※本内容は「九大広報132号(令和7年12月発行)」に掲載されています。