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ムハマド・ユヌス氏に栄誉教授の称号を授与

2010.07.21
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 バングラデシュのグラミン銀行総裁で,2006年のノーベル平和賞受賞者でもあるムハマド・ユヌス氏に対し,平成22年7月17日(土),箱崎キャンパス本部特別応接室において栄誉教授の称号授与式が行われました。
 ユヌス氏は,近年,国内外で注目を集めているソーシャル・ビジネスの提唱者であり,ユヌス氏が代表を務めるユヌス・センターとの覚書により,本学においても,ソーシャル・ビジネスに関する調査・研究・教育・普及のための「グラミン・クリエイティブ・ラボ@九州大学:GCL@九大」が2010年3月に誕生しました。また,開発途上国に向けた技術・ノウハウ・製品開発を進めるための産学によるコンソーシアムである「グラミン・テクノロジー・ラボ:GTL」の設立に向けた検討も行われています。このように,本学のソーシャル・ビジネスにおける教育・研究活動の発展に対する多大な寄与等に対し,栄誉教授の称号を授与することとなったものです。
 授与式においては,有川節夫総長が「ユヌス博士との協力を強めながら,教育研究を通じて貧困の撲滅や社会的弱者の救済に貢献していきたい」と述べ,ユヌス氏に栄誉教授称号授与証を贈りました。また,ユヌス氏から「栄誉教授の称号をいただいたことで,九州大学は私の人生においてますます重要な位置を占めるようになったが,同時に,より大きな責任を感じている。私たちの協力関係をより強いものとし,高い次元にもっていきたい。」との挨拶がありました。
 また,今回ユヌス氏は10日間にわたり,GCL@九大のコーディネートのもと,全国各地で数々のシンポジウム,ミーティングに参加しましたが,7月16日(金)の福岡市で開催されたシンポジウムでは,九州大学は福岡市とともに「福岡をアジアにおけるソーシャル・ビジネスのハブ(拠点)とする」「共同宣言」を行いました。
 これからも九州大学は日本におけるソーシャル・ビジネスを先導していきます。

 

プレスリリースはこちら。

 
【写真】

(上)7月17日(土),栄誉教授の称号授与の様子

(下)7月16日(金)にエルガーラホールで開催のシンポジウム後に共同宣言「ソーシャル・ビジネス・ハブ・イン・アジア」にサインした,左から吉田宏福岡市長,ユヌス氏,石原進JR九州会長,有川総長

 

(広報室)