九州大学は、国内外の機関と協力して、国際プロジェクトITER(国際熱核融合実験炉)の総合理解をテーマとする「ITER国際夏の学校」を、平成20年7月22日(火)から25日(金)までの間、日本で初めて開催しました。
昨年のフランスでの開催に続く2回目となる今回は、10カ国から136名の学生が参加し、5カ国とITER機構からの15名の講師が講義をしました。
7月22日に、柳原正治九州大学副学長の司会で催された開校式では、梶山千里九州大学総長が「プラズマ物理学と磁場核融合研究の拠点である九州大学筑紫キャンパスに、世界から講師陣を迎えてITER国際夏の学校を開催できることを誇りに思う」と述べました。 続いて、山本日出夫文部科学省核融合科学専門官、Bertinプロヴァンス大学副学長、Armand在日フランス大使館科学技術参事官、本島修核融合科学研究所所長から、核融合研究の進展が世界のエネルギーと環境問題解決にとって急務であること、そのためにITERの成功は必須であること、「国際夏の学校」がそれに学術的に貢献することへの期待や、今回の開催を可能にした九州大学と伊藤早苗応用力学研究所教授への謝辞が述べられました。
この後、伊藤早苗教授からオリエンテーションがあり、早速、池田要ITER機構長による「ITERプロジェクトの使命」をはじめとする講義が始まりました。
(関連資料) プレスリリース http://www.kyushu-u.ac.jp/pressrelease/2008/2008-07-18-01.pdf
磁場核融合研究に関する国際連携研究所(LIA) http://www.kyushu-u.ac.jp/topics/index_read.php?kind=&S_Category=T&S_Page=Main&S_View=&word=&page=6&B_Code=848 http://www.kyushu-u.ac.jp/topics/index_read.php?kind=&S_Category=T&S_Page=Main&S_View=&word=&page=2&B_Code=1267
QUESTによるプラズマ生成 http://www.kyushu-u.ac.jp/topics/index_read.php?kind=&S_Category=T&S_Page=Main&S_View=&word=&page=&B_Code=1304
ITER(核融合科学研究所ホームページ) http://www.nifs.ac.jp/ITER/index.html
【写真】
(上)開校式で挨拶する梶山総長。
(下)学生のリクエストにより、学生と池田ITER機構長が直接議論する場が実現。
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