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福岡水素エネルギー戦略会議は,環境にやさしい水素エネルギー社会の実現に向け,平成16年8月に全国に先駆けて産学官で設立されたものです。会員企業等は460を超え,研究開発,社会実証,人材育成を始めとする水素エネルギーの開発・普及を総合的に展開し,世界を先導する水素の拠点形成を目指しています。 今回の総会では,今年度から始める戦略会議のセカンドステージの取り組みである,(1)九州大学と産業技術総合研究所水素材料先端科学研究センターを中核とした,水素の製造,輸送・貯蔵から利用まで一貫した各種研究開発の推進,(2)「水素タウン」の整備と「水素ハイウェイ」の構築など,水素エネルギー社会を具現化する社会実証の推進,(3)イノベーションの根幹となる多様な水素人材(経営者,技術者,大学生・大学院生)の育成,(4)世界に向けた情報発信により,人材・企業・研究所・投資の集積を促し,世界最先端の水素情報拠点を構築,(5)研究成果の社会還元の加速により,水素エネルギー新産業の育成・集積を推進の5つを柱とする「Hy-Lifeプロジェクト」の説明と,今年度の事業計画の報告がありました。 羽矢会長は挨拶の中で「Hy-Lifeプロジェクトを積極的に展開し,世界を先導する水素の拠点形成を目指したい」と語り,次いで戦略会議の顧問である麻生渡福岡県知事から本年10月から前原市の150世帯に家庭用燃料電池の整備を進める水素タウン構想,北九州市と福岡市を結ぶ水素ハイウェイなどの紹介があり,同じく顧問である梶山千里九州大学総長は「各キャンパスをエネルギーキャンパスと位置付け,環境にやさしい次世代エネルギーの研究に取り組んでいきたい」と今後の抱負を語り,来賓を代表して九州経済産業局廣田正典資源エネルギー環境部長が戦略会議の取り組みに対して,謝意と今後の期待を述べました。 【写真】 (上)挨拶する羽矢会長 (下)関係者で満員となった会場 |