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ITER(国際熱核融合実験炉)機構長が講演

2007.12.26
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    平成19年12月18日(火)、池田要ITER機構長が、梶山総長を表敬訪問しました。
 ITERは平成19年10月24日に正式に設立し、池田要氏が11月27日付けで初代機構長に就任しました。
池田機構長から、フランスでの実験装置ITER本体の建設及びITERの世界での役割、さらにITERにおける日本の位置づけ等についてお話がありました。
また、応用力学研究所の伊藤早苗教授から提案があったITERとの学術交流協定の締結及びITERでのインターンシップの実施について活発な意見交換が行われました。
 表敬訪問終了後、応用力学研究所において「ITERの現状とITERの望む人材」と題して、講演がありました。(講演内容についてはこちら(pdf)でご覧いただけます。)
 池田機構長は、南フランス・カダラッシュ(プロヴァンス地方)において日欧米ロ中韓印の世界7極が共同で建設を始めたITER計画の最新状況を説明すると共に、国際事業での求められる若手人材や仕事の環境まで広くかつ詳細に述べました。エネルギー問題や環境問題に果たすITERを中心とした核融合研究の重要な役割を力説され、「こうした問題に対する最大の資源は科学技術である」との力強いメッセージで講演会を閉じました。会場との30分を越える質疑応答で盛り上がり、充実した国際講演が実現しました。
 なお、平成20年度7月には同機構長を国際運営委員長とするITER International Summer School(IISS2008)が九州大学筑紫キャンパスで開かれ、世界中から若手が集まる予定になっています。

 

 

写真キャプション:左から小寺山理事、伊藤教授、池田ITER機構長、梶山総長、柳原理事、矢木教授。