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九州大学と早稲田大学が「連携に関する基本協定」を締結

2005.12.22
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調印式後抱負を語る梶山総長と白井総長
調印式で握手を交わす梶山総長と白井総長
 九州大学と早稲田大学は12月21日(水)に両大学の研究教育の発展充実を目指し「連携に関する基本協定」を締結しました。本協定は、両大学における研究・教育・産学連携・国際交流への貢献と相互発展に資することを目的とするものです。国立大学法人と私立大学がこのような包括的な連携協定を結ぶのは国内で初めてのことです。

 協定調印式の後の記者会見で、梶山千里九州大学総長は、「この協定により両大学がお互いの様々な研究・教育における蓄積を情報交換することが可能になり、これまでにない新しい形の大学連携を行っていきたい。」と抱負を述べました。また、白井克彦早稲田大学総長は、「世界の大学と競争していく必要がある中で、このような連携は日本全体の大学のレベルアップにつながる。」と期待を述べました。


 同大学の今回の連携協定に対する期待は、以下のとおりです。

【九州大学】
 早稲田大学は、2年後の創立125周年を「第二の建学」と位置づけ、アジア太平洋地域における人と情報のネットワークを形成し、世界に飛翔する高い競争力を持った大学を目指して邁進しています。

 九州大学においても、国際的に活躍する人材の育成を目指し、世界の文化的、社会的、経済的発展に寄与することを教育憲章に掲げ、アジアを中心とする地域における貢献に取り組んでおります。アジア重視を標榜する両校において、文部科学省の「国際戦略本部強化事業」等を通して、人材交流、情報交換、共同事業展開、海外オフィス共同利用等の国際戦略上の協力関係が強化されることが期待されます。

 また、早稲田大学は、学内外において新産業、新事業創出体制を整備し、大学発ベンチャービジネスの創出・育成も積極的に推進しており、本連携により本学の産学官連携面における機能強化が期待されます。
 さらに、研究・教育面においては、授業連携や共同研究等の分野で、首都圏に立地する早稲田大学との緊密な連携協力を行うことにより、地域的な利点、機能補完を得られることが、本学にもたらす効果と期待されます。


【早稲田大学】
 九州大学は、約一世紀にわたる歴史と伝統を有し、教育、研究、社会連携、国際交流等にわたって、国立総合大学としての地盤を築いています。

 早稲田大学は、創立者大隈重信が九州佐賀県の出身という歴史的関係もあり、また、九州大学に地理的に近い北九州学術研究都市に、大学院と研究所を設置し、教育研究活動を展開しております。

 さらに、九州大学は、「地理的・歴史的必然が導くアジア指向」の具現化として、早稲田大学は、「アジア太平洋地域における知の共創」をスローガンに、共にアジアの諸大学との連携を深めています。
 本連携により、本学は北九州学術研究都市に展開する大学院情報生産システム研究科をはじめとして、九州大学との共同研究等の検討が可能となります。

 また、文部科学省「大学国際戦略本部強化事業」において、本学と同様に「アジアに開かれた大学」を標榜する九州大学と連携して、定期的な人材交流、情報交換と海外オフィスの共同利用等の有効活用について協力体制を整備することとしており、国際活動の推進・強化が期待されます。

 今回の包括協定により、今後連携内容が発展的に展開することにより、さらに研究教育の一層の発展充実が期待されます。