ユーザーサイエンス機構設立1周年記念シンポジウム開催
2005.05.30
トピックス
平成17年5月27日(金)、九州大学医学部百年講堂で「九州大学ユーザーサイエンス機構設立1周年記念公開シンポジウム」が開催されました。
ユーザーサイエンス機構(USI)は、昨年5月に平成16年度文部科学省が推進する科学技術振興調整費「戦略的研究拠点育成プログラム」に採択され、6部門の組織を編成して研究活動を開始しました。今回のシンポジウムでは、採択されて1年が経ったのを機に、本機構の取り組みを紹介し、「ユーザーを基盤とする技術と感性の融合」と題して、分野を異にする研究者にそれぞれの専門的立場から語っていただき、県内外の大学関係者、自治体、企業関係者などから約280名の参加がありました。
同シンポジウムでは、梶山千里 九州大学総長・USI機構長の開会挨拶に始まり、増子宏 文部科学省科学技術・学術政策局 科学技術振興調整費室長、麻生渡 福岡県知事の来賓挨拶につづき、茂木健一郎 脳科学者・ソニーコンピューターサイエンス研究所による基調講演「技術、そして感性」が行われ、参加者は熱心に聞き入っていました。
引き続き、「技術と感性の融合について」と題したパネル討論会では、前出の茂木健一郎氏(科学)に加え、沈壽官氏(芸術)、大倉冨美雄氏(デザイン)、松永勝也氏(文学)、水田祥代氏(医学)が、5つの分野からパネラーとして加わっていただき、佐藤優 ユーザーサイエンス副機構長の進行により、それぞれの分野で考える技術と感性のかかわりについて語っていただきました。パネル討論会のあとの質疑応答では、客席とパネラーとの間で積極的な対話も行われました。シンポジウムの後には懇親会も開かれ、参加者とパネラーとの直接対話による活発な意見交換が続いていました。
また、交流ホールでは、子どもプロジェクトによる絵本カーニバルも催され、大勢の人でにぎわっていました。ロビーでは、機構の取り組みや、各部門の紹介、各プロジェクトの活動報告がパネル展示され、会場の入り口では、各パネラー関連書物の販売や、九大グッズ、九州大吟醸の販売も行われ、参加者の関心を集めていました。