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About 九州大学について
本日、九州大学の学士課程の学位を授与された皆さん、おめでとうございます。本年は2,605名の方々に学位が授与されました。また、この4年あるいは6年の間、その学びと生活を支え、励ましてこられたご家族、友人、関係者の方々にも九州大学の教職員一同、心からお祝い申し上げます。
医学部、歯学部、薬学部の皆さんが入学された2020年4月、そして他の学部の皆さんが入学された2022年4月、世界はCOVID-19パンデミックの真っただ中にありました。2020年の入学式は緊急事態宣言で実施が叶わず、2022年の入学式は感染防止対策を徹底して二部制で実施し、関係者の方々にはライブ配信が行われました。そして新しい学生生活は様々な行動変容を迫られるもので、皆さんが期待していたものとは違っていたと思います。2023年5月にCOVID-19が感染症5類に分類されてから、日常生活は少しずつパンデミック以前の状態に戻り始めましたが、気候変動による様々な自然災害、穏やかではない世界情勢を反映した生活の不安定さなども加わり、落ち着かない学生生活環境が続いたのではないかと思います。大学生活の前半をそのような中で過ごした皆さんですが、これまでとは違う学び方を強いられる状況の中でも、それぞれが学ぼうと決めた分野において学問を探究し、知識を体系化し、新しい考え方を模索して、本日の学位授与につながりました。そのことを誇りに思ってください。皆さんの努力に心から敬意を表します。
大学での学びは、皆さんがこれから踏み出す新しい社会の中で、様々な困難や難しい課題にも遭遇する時に、皆さんを支える礎となります。大学での学びを思い出して、自分の考えを整理し、まとめ、アイデアを出し、乗り越えていってください。COVID-19パンデミック中の大学での学びは、他の世代の大学生にない経験であり体験です。新興感染症、紛争、気候変動、エネルギー問題などの要因で不安定になっている世の中は、決して明るい話題のあふれる世界情勢ではありませんが、ただ「こんな時代に」と、不安に思ったり諦めたりするのではなく、「こんな時代だからこそ」と、大学で培った知識や経験を大いに活用し、世の中のため、人々のために尽くしてほしいと思っています。
昨年11月、坂口志文博士がノーベル生理学・医学賞を、北川進博士がノーベル化学賞を受賞されるという嬉しいニュースがありました。この受賞は私たち研究者、そして研究を志す学生をはじめ、日本全体に大きな喜びと希望と期待をもたらす出来事でした。坂口先生は「制御性T細胞の発見とその重要性を世界で初めて解き明かされたこと」で、北川先生は 「多孔性金属錯体(MOF)の設計と開発」の功績が認められての受賞でした。両先生は長い研究生活の中で、その研究が評価されない時期があったようですが、坂口先生はそれでも自分の興味を信じ、それを持ち続けることで、その興味が洗練され強くなり、形になると語っておられます。坂口先生の座右の銘は「ひとつひとつ」、北川先生のそれは「無用の用」、一見、役に立たないと思われるものこそ、実は大きな役割を果たしているという「荘子」の教えです。先生方の功績を思う時、その座右の銘が改めて理解できます。ノーベル賞を受賞した未来を拓く素晴らしい研究成果はもとより、そのたゆまぬ努力、挑戦する力、諦めない気持ち、周りの助け、それらによって両先生の偉業が成就したことを教えられました。両先生はインタビューのなかで、基礎研究の大切さを説き、その支援を訴えておられます。本学においても、基礎研究を大切に育てていかなければと深く思いました。
九州大学は「Kyushu University VISION 2030」を策定し、「総合知で社会変革を牽引する大学」を目標に、本学が生み出す様々な知識、知見から総合知を導きだし、活用して、社会的課題の解決に取り組んでいます。昨年、本学工学研究院の安達千波矢主幹教授が、日本の科学技術分野で最も権威ある賞の一つである「江崎玲於奈賞」を受賞されました。安達先生は国内外の多くの研究者や学生と共に、有機EL(エレクトロルミネッセンス)の新材料の開発からデバイス開発まで長年にわたり取り組まれ、その研究成果を活用するスタートアップ企業の設立を通じて、基礎研究から生まれた成果を社会に実装することを自ら実現されています。まさに本学が目指す姿である「総合知で社会を牽引する」を象徴する研究者の一人で、本学の誇りです。
皆さんも、九州大学の卒業生として、新しいフィールドで活躍していただき、また九州大学の社会変革を牽引する取り組みにもつながっていていただきたいと思っています。改めて大学で学び直したいと思った時、新たな目標に挑戦したいと考えた時には、ぜひ九州大学に戻ってきてください。再び一緒に学びを進めましょう。
本学の卒業生である中村哲先生は、2019年、医療と現地の人々の生活の安定のために力を注いでおられたアフガニスタンで凶弾に倒れられました。あれから6年が過ぎ、先生の遺志は現地のPMS(ピースジャパンメディカルサービス)とペシャワール会に引き継がれ、困難な中にも多くの活動が進められ、先生が思い描かれたアフガンの人々の希望への道を、現地の人々が自分たちの力で切り拓く活動が始まっています。昨年アフガン東部のジャララバード市に「中村哲記念ハンセン病センター」が開所し、中村先生の原点であり、治安悪化のため途絶えていたハンセン病治療が再開されたと聞いています。長年、中村先生と活動を共にし、本学の卒業生であり、PMSの総院長である村上優先生は「自然の動きは人智を越え変動し、予測や制御ができない領域です。自然と和解しながら生きる術は、長年の経験に裏付けられた中村の深い思索と行動の中に見出すことができます」と書いておられます。村上先生をはじめペシャワール会が、先生の揺るぎない想いをつないでおられる尊さを思わずにはいられません。中村先生は、早い時期より、21世紀の科学技術により高度に進歩した社会、国境を越えて発展する経済、効率と利便性が追求された日々の生活などを「欲望の自由」「科学技術への信仰」と危惧しておられました。今の世の中を見ると、その言葉の説得力をまざまざと感じます。また多くの著書の中にはたくさんの心を打つ言葉を残され、それに基づく行動、活動があり、その示唆に富んだ言葉は、深く心に残り、私たち一人一人の、そしてそれぞれの生き方のこれからに、大切なことを教えてくれています。中村哲先生が本学の卒業生であること、その生き方、言葉には私たちに大きなものを残してくださっていることを覚えていてほしいと思います。
今日、皆さんは、大学で学んだことを生かして、社会に役立つ人になろうと大きな希望を持っておられることと思います。不確実な時代ではありますが、地球社会の一員であるということを忘れずに、自分自身の想いを大切に、新しいそれぞれの活躍の場への一歩を踏み出してください。
皆さんの希望ある未来を信じ、健闘を祈ります。本日はおめでとうございます。
2026年3月25日
九州大学総長 石橋 達朗