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伊都キャンパス誕生記念式典・総長挨拶(2005年10月1日)

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九州大学伊都キャンパス誕生記念式典・総長挨拶(2005年10月1日)

 九州大学伊都キャンパス誕生記念式典にあたりまして、九州大学を代表して一言ご挨拶申し上げます。

 本日は、ご多用中にも関わらず、石川文部科学省高等教育局長、麻生福岡県知事、山崎福岡市長、相澤国立大学協会会長、鎌田九州・山口経済連合会会長、石川九州大学学術研究都市推進機構理事長をはじめ国会議員の先生方、在外公館や地元自治体の関係者、福岡市土地開発公社、設計・建設関係企業など多数の方々のご臨席を賜り誠にありがとうございます。

 本日、ここに伊都キャンパス誕生記念式典を行わせていただくこととなりました。今日に至るまで、本キャンパスに対して多大なご支援を賜りましたすべての関係者の方々に厚く御礼申し上げます。皆様方のおかげをもちまして、本日、誕生記念式典を迎えることができましたことは、本学の教職員にとり、無上の喜びであります。

 新キャンパス誕生の経緯については、このあと有川理事から報告いたしますが、新キャンパスへの統合移転は、平成三年十月、第十八代総長でありました高橋先生による「新キャンパス移転構想」の提案から始まったものです。学内でこの構想が了承されて以来、内外の数多くの方と数々の議論を重ねてまいりました。

 その議論を集約したものとして、「新キャンパス・マスタープラン2001」、「工学系地区基本計画」など、キャンパス建設に関する数々の計画がうちたてられ、今日の工学系開校に結実したものであります。

 また、来年五月には本式典会場の隣りに建設しております、研究教育棟(ウェスト二号館)が竣工し、工学系のすべての移転が完了、来年秋には第二期開校を予定しているところでございます。

 一方、キャンパス周辺におきましては、学園通線や九大学研都市駅の整備、伊都区画整理事業などが進んでおります。また、昨年十月に設立されました「九州大学学術研究都市推進機構」による学術研究都市づくりが着実に進められており、本日の第一期開校を契機に、学術研究都市づくりが更に加速するものと確信しております。

 皆様方には、今後、着々と進展してゆく伊都キャンパスと学術研究都市の姿をご覧いただけるものと存じます。

 今後も伊都キャンパスの整備と移転が円滑に進行するよう、本日ご列席の皆様、地元の皆様、関係団体の皆様をはじめ多くの方々のご指導、ご協力を賜りつつ、計画を進めて参りたいと存じております。

 私ども九州大学は、二十一世紀の知識基盤社会に対応した、世界最高水準の教育研究拠点の形成を目指してまいります。また、変革し飛躍する九州大学として、自然環境と共生し、最新の情報通信技術を活用するなどして、広く地域社会に開かれた、新たな二十一世紀型キャンパスの構築を進めてまいります。

 これからの九州大学へのご理解とご支援をお願いするとともに皆様方のますますのご健勝を祈念し、私の挨拶に代えさせていただきます。

 本日はありがとうございました。

2005年10月1日
九州大学総長 梶山 千里