This page uses an automatic translation system.
While the translation is in effect, clicking "Automatic Translation" returns the display to the original Japanese.
Please note that automatic translation is a mechanical process and may not accurately reflect the intended meaning. Images and charts may also not be translated.
For accurate information, please refer to the Japanese version.
For some articles, an English version translated by our specialized staff is available.
To view it, click "English" in the upper right corner of the screen.
本ページでは自動翻訳システムを使用しています。
翻訳適用中に、「Automatic Translation」をクリックすると元の日本語表示に戻ります。
自動翻訳は機械的に変換を行うため、意図が正確に反映されない場合や、画像・図表が翻訳されない場合があります。あらかじめご了承ください。
正確な情報については日本語表示の状態でご確認ください。
なお、一部の記事については、専門スタッフが翻訳した英語版もご用意していますので、画面右上の「English」をクリックしてご覧ください。
About 九州大学について
本日、九州大学から新たな一歩を踏み出す学部卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。今年は、2,551名(男性1,797名、女性754名、留学生35名)の学部学生が九州大学を卒業します。九州大学教職員を代表して皆さんの卒業を心よりお祝いいたします。また、今日まで長きにわたって皆さんの勉学を支え、励まし、指導してこられたご家族や関係者の皆様に心からお慶び申し上げます。
九州大学でのこの4年間あるいは6年間、先生方の指導を受け、学業、クラブ活動、友達、先輩、後輩たちとの交流、ボランティア活動などの社会活動、読書などを通してさまざまなことを学び体験し、成長したことと思います。これから、新しいステージに進むことになりますが、希望と一抹の不安を持っておられるかもしれません。
大学キャンパスの変遷についてお話しいたします。
平成21年4月から、すべての入学生の授業はここ伊都キャンパスで行われています。本日卒業する皆さんは、九州大学での学生生活を伊都キャンパスで始めたことと思います。その頃から比べると、キャンパスは大きく発展してきています。
この伊都キャンパスは、平成17年秋に工学系の第一陣が移転して開校して以来、12年が経過しました。伊都キャンパスの整備が着実に進んでおります。移転事業は第1ステージから第2ステージを経て、現在第3ステージであります。残りは新中央図書館、人文社会学系及び農学系の建物であります。農学系総合研究棟は一昨年12月に安全祈願祭がとり行われ、平成30年1月の完成に向けて建設が進んでおります。また、人文社会科学系の総合教育研究棟は昨年の1月29日に安全祈願祭を行い、着実に建設が進められています。新中央図書館は昨年10月に一部開館しました。平成30年2月には人文社会科学系研究棟の建設が完了し、その後移転し、平成30年度末までに移転事業は完了する予定です。
完成しますと、伊都キャンパスはさらに大きく発展し、自然環境・歴史との共生や未来エネルギー社会のモデルキャンパスとなります。九州大学は、この未来型キャンパスを核として、教育、研究、社会貢献など多様な活動を推進していきます。
その他の病院地区、大橋地区、筑紫地区キャンパスの整備もなされています。一方、箱崎地区は売却に向けて土地の整備と、新しいまちづくりの視点から福岡市などの関係機関との協議が進んでいます。
ところで皆さんが入学してから、国内外において実にさまざまなことがありました。最近6年間の主な出来事を振り返ってみたいと思います。
国際的には6年前の2011年にはニュージーランド地震やタイの大洪水、2012年にはシリアの内戦が泥沼化になり、2013年にはフィリピン台風被害などがありました。2014年にはアフリカにおいてエボラ出血熱の大流行、ISIL(イスラム過激派組織)の台頭、2015年には欧州への難民殺到、米キューバの国交回復などがありました。昨年2016年の出来事について少し詳しく紹介します。台湾、インドネシア、エクアドル、イタリア、ニュージーランド等の世界各地で大規模な地震が発生しました。また、残酷なテロ事件が世界各地で頻発し、多くの尊い命が犠牲となりました。5月にはパナマ文書が公開され、大きな問題になりました。6月にはイギリスで欧州連合離脱の是非を問う国民投票が行われ、EU離脱支持票が過半数を超える結果となり、世界経済の先行き不安が広がりました。明るい話題としては、8月に南米大陸で初となるリオデジャネイロ・オリンピックが開催され、史上最多の206カ国・地域が参加しました。日本のメダル獲得総数はこれまでで最高の金12、銀8、銅21の合計41個でした。11月にはアメリカの大統領選挙で共和党ドナルド・トランプ氏が当選し、12月には韓国でパク・クネ大統領が弾劾訴追案可決により職務停止になり、大統領辞職に追い込まれました。このように、わが国を取り巻く国際情勢は大きく変化しています。
国内の出来事を振り返ってみたいと思います。
一番大きな出来事は、6年前の2011年3月11日に発生した東日本大震災でした。この地震とそれに伴って起こった津波によって1万6,000人近い貴い命が失われ、約17万人が避難や転居を余儀なくされました。2012年は安倍内閣が発足しています。2013年は2020年の東京オリンピック開催が決定しました。2014年は消費税8%がスタートしました。2014年から3年連続で日本人がノーベル賞を受賞されたことは大変喜ばしいことです。2014年には赤崎先生、天野先生、中村先生の3名がノーベル物理学賞を受賞されました。2015年は「明治日本の産業革命遺産」が世界文化遺産に登録されました。また、大村先生がノーベル生理学・医学賞、梶田先生がノーベル物理学賞を受賞されています。2016年の国内における主な出来事について詳しく述べたいと思います。1月にはマイナンバー制度の開始、日銀マイナス金利政策がありました。3月には北海道新幹線開業、民進党結成、そして4月には一番の出来事として熊本地震の発生があります。気象庁の震度階級で最も大きい震度7を2度も観測する大きな地震で、九州地方では始めてのものでした。本学の皆さんも、この地震で恐ろしい思いをしたことと思いますが、改めまして、犠牲になられた方々に心からお悔やみ申し上げますとともに、被災をされた皆さまには心よりお見舞い申し上げます。5月伊勢志摩サミットの開催、そしてその後にオバマ大統領の広島訪問、6月には参議院選挙での18歳選挙権施行、7月には天皇陛下の生前退位のご意向発表、東京都知事選挙小池百合子氏当選、8月には台風10号の影響で東北・北海道に甚大な被害が発生しました。10月には大隅良典先生がノーベル生理学・医学賞を受賞したことも大きなニュースです。また、阿蘇山で爆発的な噴火が起きました。11月には福岡市道路陥没、12月には日露首脳会談、安倍首相ハワイ真珠湾を訪問、そして博多祇園山笠がユネスコ無形文化財に登録されました。
九大の主な出来事では、中野三敏名誉教授が文化勲章を受章されました。大変喜ばしい事です。また、理学研究院の森田浩介教授の研究グループが発見した113番元素名が「ニホニウム」に、元素記号が「Nh」に正式決定しました。
九州大学では、2011年の創立百周年を記念して、新たな百年に向けて「躍進百大」、すなわち、すべての分野において世界のトップ百大学に躍進する、というスローガンを掲げ、「自律的に改革を続け、教育の質を国際的に保証するとともに、常に未来の課題に挑戦する活力に満ちた最高水準の研究教育拠点となる」ことを基本理念としています。
2015年10月に今後の大学の活動指針となる「アクションプラン2015-2020」を策定しました。
であります。
アクションプランの重点施策として、グローバル人材の育成を掲げています。経済や情報のグローバル化は急速に進んでいます。皆さんはこれから広い世界に羽ばたいていくことになります。グローバル人材とは単に外国語が出来るということではなく、異文化を理解できる受容力、明晰な論理展開能力、そして自らの考えを国際社会で発信できる表現力が必要です。そのための近道は実際に海外に出て多くの体験を積み重ねることです。ぜひ若い時期に世界に飛び出して飛躍していくことを願っています。
ところで、皆さんは今後、社会人となり、さまざまな困難やストレスに直面することと思います。私の専門は心と身体の結びつきを研究する心身医学であり、さまざまなストレス関連疾患の治療を心療内科で行ってきました。そこでストレス対処の仕方についてお話したいと思います。
ストレス反応はストレス側の因子と受け止める側の因子の相互作用であります。ストレスが大きいと、ストレス反応も強くなります。一方、同じストレスでも、受け止める側の心身の状態によって反応は異なります。一般的に、ストレスを受けると、次の様な反応になります。通常は、趣味やスポーツ等でストレスを発散することにより、病気の発症は予防されます。しかし、ストレスが長く続くと、不登校や反社会的行動、アルコール•薬物依存症等の行動にでたり、不安やうつ等の精神症状が出現したり、あるいは胃潰瘍、過敏性腸症候群、高血圧、頭痛等の身体症状としての心身症になります。どの方向に行くかは、その人の遺伝、体質や生活の仕方などによります。
ストレス対策としては、ストレスを持続させないことが大事です。対策として、大きく5つ挙げられます。
リラックス法は様々ありますが、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚の五感に快刺激を与えることです。例えば、音楽、スポーツ、映画、絵画、温泉等があります。また、筋弛緩法等のストレッチ等では、緊張と弛緩のバランスが大事であります。もう一つは、会話、漫画、川柳、漫才などの笑いはリラックスになります。
困難なことに直面した時、自分を励ます言葉や考え方を持っていることは重要です。ストレスという言葉を医学の分野に取り入れたのは、ハンス・セリエというカナダの医学研究者です。その人はストレス対処の仕方を“利己的、利他的生き方”と書いています。自分の好きなことをして、そのことが他人のためになれば良いということです。私は、ストレスで悩む患者さんに対して、“昨日を悔やまず、明日を憂えず、今、ここを大切に”ということを話したりしていました。皆さんも自分の好きな言葉をもつことは今後の人生にとって重要だと思います。
皆さんは在学中に勉学、クラブ活動など、共に励んだ仲間を大切にしてください。これは一生の宝となります。そして九州大学は常に皆さんと共にあり、皆さんの活動を応援します。九州大学の同窓会は学部ごとや各地方にもあります。また海外にも同窓会や九大の海外オフィスがあり、皆さんの力となります。卒業してからも九州大学とのつながりを大切にしてください。九州大学では、本学の同窓生に大学の過去・現在・未来を見ていただくための交流会を開催しています。また、近年の社会環境の急速な変化、不確実な時代に対応するため、社会人になってからも学び直しの必要性が増してきています。ぜひ折に触れ、この豊かな文化・自然に恵まれたキャンパスを訪れてください。お待ちしています。
最後になりますが、皆さんが九州大学を卒業したことに誇りをもって、学んだことを生かし、夢を持って今後の未来を切り開いて、大きく飛躍し、グローバル社会を力強く牽引するリーダーとして大成されることを期待しまして告辞といたします。
平成29年3月24日
九州大学総長
久保 千春