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令和4年度 九大発ベンチャー創出の支援について

第6期九大ギャップファンド - 昨年度までの42件のうち、17件が起業 - 2022.07.13
お知らせ

 今年度に実施する「大学発ベンチャー事業シーズ育成支援プログラム」の事業シーズ6件を新規に採択しました(別紙参照)。昨年度と同様に九州大学の教職員に公募を募り、厳正なる審査の上採択された事業シーズです。令和4年5月から同年12月までのプログラム期間を通して、起業に向けた事業化検証を進めて参ります。

 本プログラムは、本学の研究成果に基づく大学発ベンチャーの創出促進を目的とした事業です。本学の教職員を対象とし、ベンチャーの起業を前提として提案された自己の研究成果に対して、事業化検証資金(最大200万円/件)を助成します。プログラム期間中は、九州大学オープンイノベーションプラットフォームを窓口として、外部機関の支援を仰ぎながら事業化検証を進めていきます。プログラム期間終了後は、外部有識者から検証結果に対して評価・アドバイス等のフィードバックを得て、事業化を進めていく際の優位性や課題を明らかにします。なお、本プログラムを通じ有望な事業シーズであると認められた場合は、別途、起業へ向けた組織的な支援を実施していきます。

 昨年度までに実施した九大ギャップファンドでの採択事業シーズ42件の中からすでに17社が起業し、その他の事業シーズも引き続き起業を視野に入れ事業化検証を進めています。九州大学は、平成28年度より組織化した大学発ベンチャー担当チームが主体となり、大学の研究成果を社会実用化していくための1つの手段として起業支援を展開しています。大学発ベンチャー担当チームは、発足後、民間事業会社やベンチャーキャピタル等の外部機関と連携し、起業前から起業後まで組織的に支援を行う体制を構築してきました。中でも、事業シーズの発掘から事業化検証までを行う九大ギャップファンドをコア事業として推進し、九大発ベンチャーの創出支援を実施して参ります。

プログラムの概要

No. 所 属 ・氏 名(職 名) 事 業 シ ー ズ の 名 称・ 概 略
1 生体防御医学研究所
附属トランスオミクス医学研究センター
大川 恭行(教授)
感染症対策のための遺伝子解析プラットフォーム構築事業

一度でCOVID19から未知のウイルスまで何でも検査可能な技術を開発!

ハイスループットな高感度核酸検出技術により、大規模なパンデミック、家畜、農水産物に至る幅広い感染防御に貢献する。

2 システム情報科学研究院
情報知能工学部門
川﨑 洋(教授)
既製の内視鏡を用いた広範囲な3次元形状とテクスチャの同時取得システムの開発

内視鏡の映像を3次元化する超小型パターン光源の開発!

レーザファイバを用いた超小型のパターン光源を開発することで、内視鏡カメラで撮影した映像を3次元化し、医療診断精度の向上に貢献します。

3 芸術工学研究院
人間生活デザイン部門
齋藤 一哉(講師)
ハサミムシ後翅の折り畳みに基づく展開構造の開発

宇宙に羽ばたくハサミムシの羽!

昆虫界で最も翅をコンパクトに折り畳むことができるハサミムシの翅の折り畳みメカニズムる。

4 医学研究院
発生再生医学分野
二井 偉暢(助教)
In vitro着床モデルの開発

着床前後の胚発生をin vitroで再現する方法の開発!

子宮内で起こるために観察や解析が困難であった着床前後の胚発生をin vitroで再現することで不妊の原因解明や治療薬の開発に貢献する。

5 農学研究院
環境農学部門
岡安 崇史(教授)
DIYスマート環境計測・制御システムおよび活用支援教育コンテンツの設計・開発 

自由な発想で環境計測・制御システムを開発!

自作可能な環境計測・制御システムと製作・利用支援教材の開発により、目的に合わせたスマートな施設園芸農業の実現に貢献する。

6 理学研究院
生物科学部門
野下 浩司(助教)
「かたち」と「動き」のフェノタイピングによる非形式知の技術継承支援システムの開発

ドキュメント化しづらい専門技術のための継承支援システムを開発!

技術継承支援システムを開発し、身体動作を伴うドキュメント化しづらい専門技術の習得や継承、業務標準化でのボトルネック解消に貢献する。

お問い合わせ

オープンイノベーションプラットフォー サイエンスドリブンチーム
電話:092-802-5143
FAX:092-802-5145
Mail:startup★airimaq.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。