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次世代の探究心が育む共創の未来「高校生みらいキャンパス」を開催します!

2025.07.18
お知らせ

 九州大学大学院農学研究院附属昆虫科学・新産業創生研究センターは、2025年7月21日(月・祝)に、福岡県立山門高等学校の生徒を対象として「高校生みらいキャンパス」を開催いたします。
 本プログラムは、国立研究開発法人科学技術振興機構が実施する共創の場形成支援プログラム地域共創分野(育成型)の採択事業である「生物多様性・生態系と食料生産・感染症対策のトレードオフを解消するための昆虫科学共創拠点」と連携し、高大連携プログラムとして実施されるものです。次世代を担う高校生が、大学の先進的な研究・教育に触れることを通じて学びを深めるとともに、未来社会に向けた共創の可能性を拓くことを目的としています。
 本年度は、「ワンヘルス実現が導く生物多様性豊かな未来社会」をキーワードに、福岡県立山門高等学校の生徒20名が参加します。参加生徒は、事前学習や大学教員による出前講義を経て、九州大学伊都キャンパスでの集中プログラムに臨みます。当日は、キャンパス見学、出前講義の振り返り、ワークショップ等を通じて理解を深めます。ワークショップのメインテーマは「30歳の自分はどのように生きるか」です。生徒たちは、自らの価値観と社会との関係性を問い直し、地域や地球規模の課題に向き合いながら、理想とする未来社会の姿を描いていきます。 

 本プログラムの一環として、九州大学教員による3回の出前講義(2025年5月17日、31日、7月6日)を実施しました。第2回の出前講義では、農学研究院資源生物科学部門紙谷教授による「昆虫科学の視点から考えるウナギ保全」の講義が行われ、水域と陸域のつながりや魚と昆虫との相互作用についての学びを深めました。

研究者からひとこと

 環境を守ることは私達にとって待ったなしの課題ですが、「私達はなぜこれまで自然を壊しながらも街を作ってきたのか?」「生物多様性を保全することにはどんな意義があるのか?」これらは簡単に答えられそうで、意外と難しい問いです。現在の環境保全活動は、これからを生きる世代のためのものですので、その未来に生きる高校生の皆さんと、自分たちの住む街の未来について一緒にアツく議論できればと思います。 
(第1回出前講義・高校生みらいキャンパス担当教員 准教授 藤田 龍介)

お問い合わせ

昆虫科学・新産業創生研究センター
電話:092-802-4578
Mail:coinext.insect★agr.kyushu-u.ac.jp
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