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研究成果

公開日:2019.11.08

黄砂飛来の数日後に常位胎盤早期剥離が増加
~人を対象とした疫学研究の成果~

研究成果 医歯薬学

 子どもが生まれる前に胎盤がはがれてきてしまう産科救急疾患である早期剥離の発症機序はまだよく分かっていません。東邦大学医学部の道川講師、九州大学大学院医学研究院の諸隈教授、国立環境研究所の清水主任研究員らの研究グループは、外的環境因子がその発症に関与する一因ではないかと考えて疫学的検討を行ってきました。今回、日本産科婦人科学会が実施している周産期登録事業の登録データを利用し、東アジア内陸部の砂漠由来の砂ぼこりである黄砂が飛来した1~2日後に早期剥離をともなう出産が増加するという関連性を示した研究成果を産科婦人科学専門誌に論文発表しました。これは世界初の、人を対象としたデータを統計的に分析した疫学研究報告です。黄砂が妊婦の健康にどのような影響を与えるのか研究を進めることは、早期剥離の発症機序を解明する糸口になる可能性があります。

図1.常位胎盤早期剥離

論文情報

Exposure to Asian dust within a few days of delivery is associated with placental abruption in Japan: a case-crossover study ,BJOG: An International Journal of Obstetrics and Gynaecology,
doi.org/10.1111/1471-0528.15999

研究に関するお問い合わせ先

諸隈 誠一 医学研究院 教授

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