This website (all pages under https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/) is automatically translated.
Please note that pages of academic units linked from this site, as well as external websites, are not subject to automatic translation.
To revert to the original Japanese while automatic translation is active, please click "Automatic Translation."
Please be aware that automatic translation is a mechanical process and may not accurately convey the intended meaning. In addition, images and charts may not be translated.
For accurate information, please refer to the Japanese version.
For some articles, an English version translated by our specialist staff is available. To view it, click "English" in the upper right corner of the screen.
本サイト(https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/ 配下のページ)では自動翻訳システムを使用しています。
本サイト内からリンクされている部局のページや外部サイトについては、自動翻訳の対象外となります。
翻訳適用中に、「Automatic Translation」をクリックすると元の日本語表示に戻ります。
自動翻訳は機械的に変換を行うため、意図が正確に反映されない場合や、画像・図表が翻訳されない場合があります。あらかじめご了承ください。
正確な情報については日本語表示の状態でご確認ください。
なお、一部の記事については、専門スタッフが翻訳した英語版もご用意していますので、画面右上の「English」をクリックしてご覧ください。
Research Results 研究成果
ポイント
概要
悪性脳腫瘍の平均余命はわずか2 年以内と極めて予後が悪く有効な治療がありません。現在テモゾロミドという薬剤が広く使⽤されていますが, 余命をわずか数ヶ⽉延ばす効果があるのみで根本的な治療⽅法は開発されていません。
本研究では, 腫瘍の⽣体環境と考えられる糖飢餓状態において, 腫瘍細胞はエネルギー産⽣をミトコンドリアに強く依存することを発⾒し, ミトコンドリアを標的とした治療およびそのメカニズムを解明しました。
九州⼤学⼤学院医学研究院保健学部⾨検査技術科学分野の内海健 教授 (責任著者), ⼋⽊美佳⼦助教, 同院臨床検査医学分野の康東天 名誉教授, 博⼠課程3 年の三⽊健嗣 (筆頭著者), 同院脳神経外科の吉本幸司 教授らの研究チームは, 糖飢餓状態の腫瘍細胞ではミトコンドリア関連蛋⽩および酸化的リン酸化(※3)の活性が上昇し, ミトコンドリアに強く依存することを明らかにしました。そしてミトコンドリア翻訳阻害薬(クロラムフェニコールなど)を⽤いてミトコンドリア機能を阻害すると強⼒な抗腫瘍効果を⽰すことが分かりました。今回使⽤したクロラムフェニコールは細菌を標的とした抗⽣剤であること, 既に他疾患で⽣体でも使⽤されている薬剤であるため, 新規薬剤と⽐較して⽣体への応⽤が迅速であることが予想されます。また, 細胞死に⾄るメカニズムについて検討したところよく知られているアポトーシス(※4)ではなく, 近年注⽬を浴びている鉄による細胞死ʻフェロトーシスʼ(※5)であることを明らかにしました。
今回の研究は難治性である悪性脳腫瘍に対してミトコンドリアを標的とする新しい側⾯からアプローチを⾏いました。今後⽣体への有効性について検討し, 本治療単独もしくは既存の脳腫瘍治療薬との併⽤により治療困難だった悪性脳腫瘍治療法の開発へ⼤きく貢献するものと考えられます。
本研究成果は、2022 年10 ⽉4 ⽇にnature publishing group の発⾏する雑誌Oncogenesis に掲載されました。

正常細胞では通常の状態でエネルギー産⽣を解糖系に依存していますが飢餓状態になると, ミトコンドリア(クエン酸回路)に依存するようになります。腫瘍細胞は糖飢餓状態にあるとされており, その状態ではミトコンドリアに依存していることが分かりました。そのため, エネルギー産⽣の要であるミトコンドリアをミトコンドリア翻訳阻害薬で阻害すると細胞死が起こります。また, そのメカニズムは鉄が蓄積することで起こるフェロトーシスです。
用語解説
(※1) 糖飢餓状態
糖が⽋乏している状態もしくは環境のこと。
(※2) ミトコンドリア翻訳阻害薬
ミトコンドリアには独⾃のDNA があり, ミトコンドリア内で翻訳を⾏っている。このミトコンドリア内での翻訳を阻害する薬剤(クロラムフェニコールなど)のこと。
(※3) 酸化的リン酸化
ミトコンドリアにおいて酸化反応を伴う電⼦伝達系と共役してリン酸化反応によりATP 合成を⾏う経路のこと。
(※4) アポトーシス
組織をよりよい状態に保つため細胞⾃体に組み込まれたプログラム細胞死のこと。
(※5) フェロトーシス
細胞内⾃由鉄を触媒として過酸化脂質の蓄積により引き起こされる細胞死のこと。
論文情報
掲載誌:Oncogenesis
タイトル:Mitochondrial dysfunction and impaired growth of glioblastoma cell lines caused by antimicrobial agents inducing ferroptosis under glucose starvation
著者名:Kenji Miki, Mikako Yagi, Koji Yoshimoto, Dongchon Kang, Takeshi Uchiumi
D O I : 10.1038/s41389-022-00437-z
研究に関するお問い合わせ先