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今回の講演は、初来日したド・ヴィルパン外務大臣が学生や市民との交流を希望して実現したものです。これに対し九州大学は、これまでのフランスとの交流実績などにより、同外相に九州大学名誉博士の称号を贈りました。 講演のテーマは「フランスと日本―新しい国際的脅威に直面して」。 まず、「九州は日本のアイデンティティーの起源であり、福岡は、フランスがその存在を表明すべき、日本における重要な地域である」と述べ、19世紀のジャポニズムの流行や最近の文化交流を例に、日本とフランスが同じ価値観を分かち合っていることを強調。大量破壊兵器不拡散や新たな段階を迎えたテロへの対策、イラクの復興などに、日仏が協力して向かうことの意義を力強い口調で訴えました。 フランス語による同時通訳付の講演でしたが、イラク戦争前の国連安全保障理事会でイラク攻撃に反対する論陣を張ったド・ヴィルパン外相の講演とあって、会場となった医学部百年講堂は、六百人を超える聴衆や報道関係者で満員でした。 講演記録(日本語)を近日ホームページに掲載予定です。 (写真) 上:名誉博士学位記を受けるド・ヴィルパン外務大臣。左は総長の代理で授与した中野副学長。 下:身振りを交えて訴えるように話すド・ヴィルパン外務大臣の講演に、聴衆は聴き入った。 |