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この中で、「国際学術交流を含めた、日仏間の広範な経済・文化交流と、相互理解に対する多大な貢献により」、日産自動車株式会社のカルロス・ゴーン社長兼最高経営責任者(CEO)に、九州大学の名誉博士号が授与されました。 開校記念式に続いて行われた開校記念講演の冒頭、カルロス・ゴーン社長は「名誉博士号をいただき、九州大学とご縁ができたことを幸せに思います。九州大学のビジネス・スクールから将来のグローバル・ビジネスのリーダーが巣立っていくことを期待しています。」と述べました。 「日産で働く多くの九州大学出身者の中に生きている九州大学で培われた価値観は、九州大学の教育憲章に、志の高い言葉で明らかにされているもので、そのように目指すビジョンを明らかにすることは企業にも必要なことです。」 「どこへ行こうとしているかというビジョンを示すことでモチベーションを高め、いかにしてそこへ行くかという信頼するに足る計画を立てて、成果を出す。すると、その成果がさらにモチベーションを高めるという好循環が生じます。日産は今、長期的な視野を持ち、成果を重んじる企業となりました。」 「ぜひ皆さんも、能力を100%発揮できるよう高い目標を掲げてください。それを達成することは難しいが、やり甲斐あることです。」 ゴーン社長の講演に、会場を埋めた約千人の九州大学と近郊の大学の学生教職員からは大きな拍手が起こりました。 また、学生からの「若い頃はどんなビジョンを持っておられたのですか」の問いに、ゴーン社長はこう答えました。 「若い頃は、何もありませんでした。それでいいのです。ビジョンを得るのには経験と時間が必要です。一度切りの人生をエンジョイし、可能な限り努力をすればチャンスが来ます。目を見開き、チャンスを利用しなさい。妥協は絶対いけません。」 |