韓国前近代史若手研究者セミナーを開催

　平成28年8月27日（土）～30日（火），韓国国際交流財団助成を受け，本学韓国研究センター主催による「韓国前近代史若手研究者セミナー」を，宗像市グローバルアリーナで開催しました。本セミナーは，前近代の韓国史研究者の育成を主眼とし，同分野の更なる発展と研究者ネットワークの拡大を目的に開催されたものです。
　このたびは，全国の大学から前近代の韓国史研究の専門家および韓国史を専攻する大学院生・学部生の総勢42名が参加し，3泊4日寝食を共にしました。参加者は，日本と韓国の研究者等のみならず，中国やロシアなど日韓近隣の関係者も集まり，国際色豊かなセミナーとなりました。4日間の日程で行われた本セミナーでは，8件の研究報告，専門家による講義，専門時代別の分科会が設けられたほか，日韓古代史の文物を所蔵する宗像大社の神宝館への見学も行われました。
　今回のセミナーで注目すべき点は，研究に関するディスカッションのみならず，研究における悩みを専門家たちと共有するなど，世代・国籍を超えた活発な学術交流が実現されたことです。日本国内には前近代の韓国史研究機関が少なく，韓国史に関心を持つ学生が研究を行うのに十分な環境が備わっていません。韓国研究センターは，こうした現状を打開し，次世代を担う未来志向の若手研究者によるネットワークが活発化されることを期待しています。
　韓国研究センターは今後も韓国史研究における学術交流に積極的に貢献していきます。