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第1回「日本医療研究開発大賞」について

2017.12.28
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 平成29年12月13日(水)、内閣官房 健康・医療戦略室による第1回「日本医療研究開発大賞」の表彰式が、総理大臣官邸で行われました。本賞は、国内のみならず、世界の医療の発展に向けて、医療分野の研究開発の推進に大きな貢献をもたらした事例に功績を称えるもので、本学教員が2名受賞いたしました。

【文部科学大臣賞】

石野良純 大学院農学研究院蛋白質化学工学分野 教授 

 この賞は、科学技術・学術の振興の視点から特に顕著な功績があったと認められる事例について表彰するものです。今回の受賞の「CRISPR配列の発見」は、その後の分子生物学研究により、原核微生物の有する獲得免疫機構に関与することが解明されました。さらにその分子機構を応用した実用的なゲノム編集技術開発へと発展しました。石野教授によるCRISPRの発見は、今後の医学、農学分野などの発展に大きく貢献するゲノム編集技術の開発の源流になるものとしての多大な貢献が高く評価されました。

【AMED理事長賞】

橋口隆生 大学院医学研究院ウイルス学分野 准教授

 この賞は、医療分野の研究開発で若手研究者(45歳未満)を奨励する観点から顕著な功績があったと認められる事例について表彰するものです。今回の受賞では、「抗ウイルス薬及びワクチン開発に繋がるウイルス・受容体・抗体の構造基盤解明」について、ウイルス−ヒト間の攻防を原子レベルの分解能で可視化し、感染症の克服を目的とする抗ウイルス薬やワクチン開発の推進に多大な貢献を果たした点、及び、治療薬開発に繋がるウイルス感染症の病態解明を行った点などが高く評価されました。

表彰式後の集合写真

石野教授(左)と橋口准教授

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