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研究データおよび研究インパクト指標に関する国際イベントを開催

2020.01.20
トピックス

 令和元年12月5日(木)、6日(金)、9日(月)の3日間にわたり、九州大学附属図書館・大学院統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻共同開催企画として、研究データサービスおよび研究インパクト指標に関するシンポジウム・ワークショップ・セミナーを実施しました。これら一連の企画は、本学とイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校との戦略的パートナーシップの一環として、先進的な研究データサービスに取り組んでいるイリノイ大学図書館より3名の講師を招聘して行ったものです。

シンポジウム・ワークショップ「大学における研究データサービス」(12月5日(木)、6日(金))
セミナー「研究インパクト指標」(12月9日(月))

 12月5日(木)のシンポジウム「大学における研究データサービス」では、宮本一夫附属図書館長による開会挨拶ののち、イリノイ大学図書館リサーチデータサービス部門長 Dr. Heidi Imker 氏 、同大学工学図書館長 William H Mischo 氏、同大学図書館化学&物理専門図書館員 Mary C Schlembach 氏から、図書館の研究データサービス部門におけるサービスや、サブジェクトライブラリアンによる研究者への研究データ支援が紹介されました。その後、冨浦洋一附属図書館副館長・理系図書館長が、研究データ管理・オープンデータに関する日本の状況と課題に関する講演を行い、パネルディスカッションへと続きました。パネルディスカッションでは、一連の企画立案者である石田栄美附属図書館研究開発室准教授がモデレーターを務め、日本の大学における研究データサービスの方向性について、パネリストと参加者の間で活発な議論が交わされました。
 続く12月6日(金)には、前日のシンポジウムをふまえた内容のワークショップを開催しました。このワークショップは、研究データとは何か、学術ジャーナルにおけるデータポリシー、研究データのキュレーションという3セッションからなり、大学において研究データサービスを実施する場合に必要な知識やスキルを学ぶことができる内容でした。メインの講師を務めたDr. Heidi Imker 氏によるアメリカ式のワークショップを体験してほしいという意向のもと、各セッションは参加者による演習も含まれました。参加者同士での活発な議論や3人の講師陣による各テーブルでの質疑応答を経て、最終的には各自で議論した内容を皆で共有する活発なワークショップとなりました。
 さらに、12月9日(月)のセミナー「研究インパクト指標」では、若山正人理事・副学長(当時)とイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校 国際関係及グローバル戦略担当副プロボスト Reitumetse Obakeng Mabokela氏による開会挨拶があり、本学およびイリノイ大学における国際戦略について紹介されました。引き続きWilliam H Mischo 氏、Mary C Schlembach 氏による大学図書館で開発された研究インパクト指標に関する講演が行われたのち、積極的な質疑応答が続き、一連のイベントは盛会のうちに幕を閉じました。
 参加者は3日間で延べ142名(学内:101名、学外:41名)にのぼり、本トピックに関心を持つ全国の研究者および大学職員などから注目を集める企画となりました。 

資料は九州大学学術情報リポジトリ(QIR)上で公開していますのでぜひご利用ください。
シンポジウム・ワークショップ「大学における研究データサービス」
ワークショップ「研究インパクト指標」

シンポジウム「大学における研究データサービス」

宮本一夫 附属図書館長による開会挨拶

イリノイ大学図書館リサーチデータサービス部門長 Dr. Heidi Imker 氏

イリノイ大学工学図書館長 William H Mischo 氏

イリノイ大学図書館化学&物理専門図書館員 Mary C Schlembach 氏

パネルディスカッションの様子

ワークショップ「大学における研究データサービス」

セミナー「研究インパクト指標」

若山正人理事・副学長(当時)による開会挨拶

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校 国際関係及グローバル戦略担当副プロボスト  Reitumetse Obakeng Mabokela 氏による開会挨拶

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電話:092-802-2471
Mail:tokkikaku★jimu.kyushu-u.ac.jp
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