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アジアにおけるCOVID-19への取組み ~国立台湾大学と九州大学の遠隔カンファレンス~

(九州大学アジア・オセアニア研究教育機構 医療・健康クラスター /アジア遠隔医療開発センター) 2020.07.03
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 新型コロナウイルス感染症は新しい疾患のため臨床経過や治療法など不明な点がまだまだ多く、世界中で深刻な問題となっています。本学では、世界各国における取組状況や治療法などの情報共有を図る目的で、「アジアにおけるCOVID-19への取組み」と題して、国⽴台湾⼤学病院と九州⼤学病院をインターネットで接続した遠隔カンファレンスを開催しました。
 2020年3月18日(水)に開催した第1回遠隔カンファレンスでは、多くの症例を有しているフィリピンやシンガポールの医療施設も参加し、4施設それぞれからプレゼンテーションを行ってこの疾患への対策を中⼼に参加者全員で知識と経験を共有しました。このカンファレンスはインターネット上で同時公開され、世界中から3,800⼈以上が参加・視聴しました。
 また、5月20日(水)には第2回遠隔カンファレンスを開催し、九州大学病院と国立台湾大学病院が現状や治療法などの最新情報に関する発表を行ったのち、フィリピン、インドネシア、パキスタン、ロシアにある11施設から多くの医師が、ウズベキスタンとトルクメニスタンからは政府機関が討論者として参加し、意見交換を行いました。同時公開された動画には世界14以上の国・地域にある116ヶ所から参加・視聴がありました。