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農学研究院 古瀬充宏教授が日本農学賞ならびに読売農学賞を受賞!

2021.04.12
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古瀬 充宏 教授

 本学大学院農学研究院資源生物科学部門の古瀬充宏教授が、一般社団法人日本農学会2021(令和3)年度の日本農学賞ならびに読売農学賞を受賞しました。
 『農学会』は、大正14年から、事業の一つとして『農学賞』(農学賞牌)の授与を行っており、昭和4年に『日本農学会』が設立され、その際に全てが移譲されて、 昭和17年には『日本農学賞(Japan Prize of Agricultural Science )』と名前を変え、日本の農学研究者間における最高の栄誉として今日まで続いています。また、読売農学賞(The Yomiuri Prize of Agricultural Science )は、昭和39年より読売新聞社から授与されていますが、授賞業績の推薦、選考は当時より日本農学会に委任されており、毎年2月の選考会・総会で日本農学賞の授与を決定し、読売農学賞へ推薦する形式をとっています。
 受賞対象となった古瀬教授の研究(業績論文)は、「家禽の摂食行動制御因子の同定とアミノ酸による多様な行動制御への応用展開に関する先駆的研究」です。ニワトリの初期栄養を充実させることを栄養生理学的な視点から考慮し、生産性を大きく左右する幼雛期の摂食行動の制御機構の解明を進めるとともに、その過程でアミノ酸ならびにその代謝産物が摂食行動だけでなく、動物のストレス行動を緩和する効果を持つことを発見しました。3つに大別される研究、すなわち、1)摂食行動を制御する脳内因子の同定に関する研究、2)アミノ酸の多様な行動制御機能の発掘とその機構解明に関する研究、3)ストレス緩和効果を持つアミノ酸関連物質の応用利用に関する研究において先駆的かつ広範な学術成果をあげ、畜産物の有用性の確認や新規サプリメントの開発へと応用展開されました。
 授与式は、日本農学賞授与ならびに読売農学賞授与式として、令和3年4月6日(火)に第92回(2021年度)日本農学会に協同して行われ、同日に受賞者講演会が行われました。

日本農学賞授与式の様子

読売農学賞授与式の様子

農学研究院資源生物科学部門 古瀬 充宏 教授

日本農学賞 2021年度受賞者について(日本農学会HP)
http://www.ajass.jp/30_10.html

日本農学会HP(第92回日本農学会)
http://www.ajass.jp/40_10.html

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