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「世界環境の日」ホスト国のSDGs「新国富(IW)」報告書を出版

公開日:2021.06.08

 

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1972年6月5日からストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念し、国連では6月5日を「世界環境の日」と定めています。この日に合わせ、今回世界環境の日のホスト国であるパキスタンがSDGs報告書「パキスタンの新国富:自然資本と再生への投資(Inclusive Wealth of Pakistan: The Case for Investing in Natural Capital and Restoration)」を発表しました。これは都市研究センター長、馬奈木俊介 主幹教授が代表執筆したもので、同センターが研究を進めている「新国富指標」を活用し、パキスタンの自然資本はじめ、富の価値を分析・評価しています。「新国富指標」はSDGsに関する取組を総合的に評価する方法として国連環境計画(UNEP)が推進しており、この報告書はUNEPおよび九州大学発の報告書でもあります。

 パキスタンの新国富は過去10年間に、年平均2.3%増加しています。人的資本、人工資本は増加していますが、自然資本が約0.1%減少しています。この減少を受けて、パキスタン政府により2019年から始まった「100億本の木の津波計画(Ten Billion Tree Tsunami Programme:TBTTP) 」での森林再生によって、自然資源が増加する予定です。同時にコミュニティの参加や雇用創出も期待されています。
 この報告書では、包括的な富が持続的に成長し続けるために、再生可能な資源と再生不可能な資源、さらには土壌の質や水の利用可能性など、目に見えない生態系サービスを包括的に考慮した投資を行うことを議論しています。

出版先:United Nations Environment Programme (2021). Inclusive Wealth of Pakistan: The case for investing in natural capital and restoration. Nairobi.