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世界中で注目される量子コンピューティング技術は、「情報処理に使える道具」として「どのように量子コンピュータそのものを構成し、動作させるのか」というシステムレベルでの検討が必要な段階に入ってきました。
九州大学大学院システム情報科学研究院では、量子コンピューティングシステム研究センターを開設しました。本センターでは、情報処理に使える道具としての量子コンピュータのあるべき姿を探求していきます。また、5つの部門を設置し、システム情報科学研究院を中心とする九州大学の英知を活かして、各部門が密に連携した研究開発を推進します。
現代のコンピュータは、半導体素子からアプリケーションまで、階層を明確に分離し、各階層について個別に技術革新を推し進めることで進化してきました。しかし、量子コンピュータは今まさに萌芽期にあり、ふさわしい階層構造そのものの探求が必要です。そのためには、ハードウェア分野(物理・材料・デバイス・回路)と、ソフトウェア分野(システムソフトウェア・アルゴリズム・アプリケーション・理論)の研究開発だけでなく、コンピュータの基本設計や設計思想(コンピュータ・アーキテクチャ)を中心に、これらを有機的に連携させ、システム階層全体を俯瞰した協調設計(コデザイン)を行うことが必須です。
加えて、量子と現行のコンピュータを連携させ、次世代情報処理基盤としてどのようなシステムを構築すべきか探索する必要があります。本センターでは、産業応用や社会実装を見据えた上で、以下のものに貢献していきます。
量子コンピューティングシステム研究センターでは、開所を記念して、下記のシンポジウムを開催いたします。
センター開所記念シンポジウム(無料) 2022年3月30日 9:00〜12:05 オンライン
先着500名、参加費無料、
QCSCの詳細や研究アクティビティを紹介するとともに、国内外の著名研究者による基調講演/特別招待講演/パネル討論を通して量子コンピュータ研究の最前線を議論します。
詳細は、こちらをご覧ください。
九州大学量子コンピューティングシステム研究センター長 井上弘士
電話:092-802-3793
Mail:qcsc-contact★cpc.ait.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。