学生がスタートアップにインタビュー!

スタートアップ興味津々

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スタートアップ興味津々

研究室内にて、馬場教授と山戸さん
研究室内にて、馬場教授と山戸さん
 

ビーフォース

2022年1月設立。メタボローム(代謝物の総体)を解析するための技術開発・ソフトウェア販売支援を行い、メタボロミクス技術を効果的に適用した応用研究実現に向け、医学分野を中心に多方面に事業を展開している。

address|福岡市中央区天神一丁目 site|http://be-force.co.jp

 
 

ビーフォース

2022年1月設立。メタボローム(代謝物の総体)を解析するための技術開発・ソフトウェア販売支援を行い、メタボロミクス技術を効果的に適用した応用研究実現に向け、医学分野を中心に多方面に事業を展開している。

address|福岡市中央区天神一丁目
site|http://be-force.co.jp

 
研究室内にて、馬場教授

サイエンティフィックアドバイザー

九州大学生体防御医学研究所

附属高深度オミクスサイエンスセンター

馬場 健史教授

Q1.

スタートアップするキッカケを教えてください。

馬場体の中には、核酸やタンパク質のほかに、糖、アミノ酸、脂質などの低分子が存在しており、その多くは、酵素などの働きで作り出された代謝物です。この代謝物を全て網羅的に解析するのが、我々の研究分野であるメタボロミクスになります。メタボロミクスの技術開発に取り組むなかで、博士研究員の中尾素直さん(現ビーフォース)が複雑なデータ解析を高速で高精度に解析できるソフトウェアを開発してくれたので事業化することにしました。

研究室内にて、馬場教授

サイエンティフィックアドバイザー

九州大学生体防御医学研究所

附属高深度オミクスサイエンスセンター

馬場 健史教授

Q1.

スタートアップするキッカケを教えてください。

馬場体の中には、核酸やタンパク質のほかに、糖、アミノ酸、脂質などの低分子が存在しており、その多くは、酵素などの働きで作り出された代謝物です。この代謝物を全て網羅的に解析するのが、我々の研究分野であるメタボロミクスになります。メタボロミクスの技術開発に取り組むなかで、博士研究員の中尾素直さん(現ビーフォース)が複雑なデータ解析を高速で高精度に解析できるソフトウェアを開発してくれたので事業化することにしました。

 
研究室内にて、山戸さん

代表取締役

山戸 俊幸さん

Q2.

企業での取り組みについて教えてください。

山戸メタボロミクスでは、分析後のデータ解析がとても複雑で非常に時間がかかっていました。今回事業化する解析ソフトウェアは、解析の効率を上げ、かなり時間短縮できるようになった点で、研究者の立場で開発された優れたものです。従来のものに比べ解析にかける労力が8分の1、10分の1くらいに削減することができます。これによって考察に充てる時間が増え、メタボロミクスがより発展することに繋がります。また、分析手法は先生の論文で公開されていますが、すぐに実践できるものではありません。そのため、ソフトウェアに加え、分析の技術も一緒に展開することで皆さまに使ってもらい、馬場研究室と一緒に新しいものを生み出していきたいと思っています。

研究室内にて、山戸さん

代表取締役

山戸 俊幸さん

Q2.

企業での取り組みについて教えてください。

山戸メタボロミクスでは、分析後のデータ解析がとても複雑で非常に時間がかかっていました。今回事業化する解析ソフトウェアは、解析の効率を上げ、かなり時間短縮できるようになった点で、研究者の立場で開発された優れたものです。従来のものに比べ解析にかける労力が8分の1、10分の1くらいに削減することができます。これによって考察に充てる時間が増え、メタボロミクスがより発展することに繋がります。また、分析手法は先生の論文で公開されていますが、すぐに実践できるものではありません。そのため、ソフトウェアに加え、分析の技術も一緒に展開することで皆さまに使ってもらい、馬場研究室と一緒に新しいものを生み出していきたいと思っています。

Q3.

今後の展望について、目標を教えてください。

馬場自分がやりたい研究をするためには、お金が必要です。我々研究者はその為に国や企業に自分の研究成果を売り込みに行き、研究費を得ています。この会社が目指すところは、アカデミアがより高度な研究をするために、大学発の企業が主体となって研究成果の社会発信や行政·企業との契約をしていくことにあります。社会への発信を誰かに任せることができれば、大学教員はもっと研究に集中できます。アカデミアと企業の新たな連携モデルを馬場研究室から始め、ゆくゆくは日本中に広げていくのが私の夢でもあります。

Q3.

今後の展望について、目標を教えてください。

馬場自分がやりたい研究をするためには、お金が必要です。我々研究者はその為に国や企業に自分の研究成果を売り込みに行き、研究費を得ています。この会社が目指すところは、アカデミアがより高度な研究をするために、大学発の企業が主体となって研究成果の社会発信や行政·企業との契約をしていくことにあります。社会への発信を誰かに任せることができれば、大学教員はもっと研究に集中できます。アカデミアと企業の新たな連携モデルを馬場研究室から始め、ゆくゆくは日本中に広げていくのが私の夢でもあります。

Q4.

学問の社会還元が求められている中で、
研究と実践をどう結び付けていこうとお考えですか?

馬場現在のアカデミアは、どのようなスタンスで研究を行うか非常に難しく、中途半端にならないことが大切です。研究者はどこを向くべきなのか、が問われているのだと思います。社会還元は必要ですが、方向性は色々なものがあって、アカデミアはそれらを見極めていかなければならないんだろうとも感じています。企業と研究室のそれぞれが目標を持っているので、線引きも難しいところですが、自分はビーフォースを基にして、そこをうまく見極めたいです。

山戸研究者の周りにいる人たちが、産業化の可能性などを指摘し、支援していくべきだと思います。その為には産業が研究の現場に向き合う必要もありますね。

Q4.

学問の社会還元が求められている中で、研究と実践をどう結び付けていこうとお考えですか?

馬場現在のアカデミアは、どのようなスタンスで研究を行うか非常に難しく、中途半端にならないことが大切です。研究者はどこを向くべきなのか、が問われているのだと思います。社会還元は必要ですが、方向性は色々なものがあって、アカデミアはそれらを見極めていかなければならないんだろうとも感じています。企業と研究室のそれぞれが目標を持っているので、線引きも難しいところですが、自分はビーフォースを基にして、そこをうまく見極めたいです。

山戸研究者の周りにいる人たちが、産業化の可能性などを指摘し、支援していくべきだと思います。その為には産業が研究の現場に向き合う必要もありますね。

 
研究室内にて、解析の様子

 

解析ソフトウェアを使って
分析中(の装置の一部です)。

研究室内にて、解析の様子

 

解析ソフトウェアを使って
分析中(の装置の一部です)。

 

Q5.

高校生や新入生に向けて、求めることはありますか?

馬場大学は高校とは違い、能動的な姿勢が求められます。自らが考えて行動したことは,全て貴重な経験として残ります。勉強に限らず、一つ一つのことをなぜやるのかを明確にして、いろんな経験を積んでほしいと思います。

山戸常に今の自分は何をしたいか、誰と仕事をしたいのか、何を頑張れるのかを考えて欲しいです。流れで就職する、というよりも、どういう組織で仕事をしたいのかを考えてみてください。今は企業と学生が繋がる場が多くあるので、色々な人を見て、話してみてください。そうすれば会社のブランドからは見えないものが見えてくると思います。

Q5.

高校生や新入生に向けて、求めることはありますか?

馬場大学は高校とは違い、能動的な姿勢が求められます。自らが考えて行動したことは,全て貴重な経験として残ります。勉強に限らず、一つ一つのことをなぜやるのかを明確にして、いろんな経験を積んでほしいと思います。

山戸常に今の自分は何をしたいか、誰と仕事をしたいのか、何を頑張れるのかを考えて欲しいです。流れで就職する、というよりも、どういう組織で仕事をしたいのかを考えてみてください。今は企業と学生が繋がる場が多くあるので、色々な人を見て、話してみてください。そうすれば会社のブランドからは見えないものが見えてくると思います。

Q6.

起業を考えている人へのメッセージをお願いします。

馬場もし起業することに興味があれば、是非チャレンジしてほしい。起業して、多くの人と出会ってほしいです。いろんなマインドの人と関わることが重要だと考えます。心配なことはあると思いますが、若い時は積極 的にチャレンジすることをおすすめします。私はベンチャー企業に就職して大変な目にもあいましたが、その経験が今かなり役立っています。

Q6.

起業を考えている人へのメッセージをお願いします。

馬場もし起業することに興味があれば、是非チャレンジしてほしい。起業して、多くの人と出会ってほしいです。いろんなマインドの人と関わることが重要だと考えます。心配なことはあると思いますが、若い時は積極 的にチャレンジすることをおすすめします。私はベンチャー企業に就職して大変な目にもあいましたが、その経験が今かなり役立っています。

 

※本内容は「九大広報125号」に掲載されています。

※本内容は「九大広報125号」に掲載されています。

ワタシたちが取材しました!

若林 拓人(理学部 2年)

陣内 未来(人間環境学府 修士1年)

千葉 涼太郎(農学部 3年)

岡 祐里(文学部 4年)

永田 あい(経済学部 3年)

ワタシたちが取材しました!

若林 拓人(理学部 2年)

陣内 未来(人間環境学府 修士1年)

千葉 涼太郎(農学部 3年)

岡 祐里(文学部 4年)

永田 あい(経済学部 3年)

 

大学発ベンチャー事業シーズ育成支援プログラム

九大ギャップファンド

起業を志す本学の教職員向けの九大独自プログラム。研究者の研究成果(知的財産)を用いた事業提案に対して、事業化検証資金(最大200万円/1件)を提供します!今年度、 第6期九大ギャップファンドを実施中です。お問い合わせは随時受け付けていますので、ご興味のある方はぜひお気軽にご連絡ください!

本プログラムに関する問い合わせ先:

オープンイノペーションプラットフォーム/サイエンスドリブンチーム

E-mail:gapfund@airimaq.kyushu-u.ac.jp

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起業を志す本学の教職員向けの九大独自プログラム。研究者の研究成果(知的財産)を用いた事業提案に対して、事業化検証資金(最大200万円/1件)を提供します!今年度、 第6期九大ギャップファンドを実施中です。お問い合わせは随時受け付けていますので、ご興味のある方はぜひお気軽にご連絡ください!

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オープンイノペーションプラットフォーム
/サイエンスドリブンチーム

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総長×若手研究者 座談会

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2022/08/10