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未来の豊かで幸福な社会の実現を目指したブルーカーボンの取り組みを開始

~唐津市におけるブルーカーボンプロジェクト~ 2022.11.18
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 唐津市(佐賀県唐津市、市長:峰 達郎)と九州大学(福岡県福岡市、総長:石橋達朗、以下「九州大学」)、および日本航空株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長執行役員:赤坂 祐二、以下「JAL」)は、豊かで幸福な生活をおくることができる未来社会の実現に向けて、唐津市におけるブルーカーボン1を活用した取り組み(以下「本プロジェクト」)を2022年11月24日から開始します。
 本プロジェクトでは、当面の間、唐津市は地元関係者の調整、JALはJALふるさと応援隊を活用した広報活動、九州大学は科学的知見の提供や取り組みに対する支援制度の設計に関する助言を担当します。今後、本プロジェクトの推進のために必要なサポートプログラムの検討を3者で進めており、決定次第、公表してまいります。
 なお、本プロジェクトの最初の取り組みとして、海洋教育に力を入れている「佐志小学校」と地元漁業者の有志によって構成される「からふさ研究会」が2022年11月24日に開催するワカメ養殖(種付け)体験に参画します。なお、今回種付けを行うワカメの一部は、当該海域のCO2の吸収源を増やし、気候変動緩和対策につなげる活動の一環として、収穫時にもそのまま海底に残す予定です。

※1…ブルーカーボン(以下「BC」)とは2009年に国連環境計画(UNEP)等により提唱された海洋の生物活動に伴い海洋生態系内に貯蓄される炭素のことであり、近年、地球温暖化の緩和策として着目されています。地球上の生物が吸収するCO2のうち半分強は海洋が吸収し、さらに海洋によって吸収される炭素の半分以上がBC生態系(以下「BCE」)と呼ばれる浅海域で吸収されています。BCEとしてはマングローブ林、塩性湿地、海藻藻場が該当するが、国内ではアマモ場やガラモ場等の藻場が着目されており、特にアマモ場は国内における主要なBCEとして期待されています。

お問い合わせ

工学研究院 海域港湾環境防災共同研究部門長
杉村 佳寿 教授
グローバルイノベーションセンター アドバンストプロジェクト部門
早渕 百合子准教授
Mail:y.sugimura★civil.kyushu-u.ac.jp
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