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九州大学「Kyudai Now」フォーラム イン ジャカルタ(インドネシア)

2023.02.15
トピックス

 2023年1月18日(水)、インドネシア・ジャカルタのアヤナホテルにて、九州大学「 Kyudai Now」フォーラム イン ジャカルタが開催されました。(※写真撮影時のみマスクを外しております)

ネットワーキングパーティー集合写真

 このイベントは、医学、工学、農学、デザイン、社会科学など、現在九州大学の様々な分野が行っている最新の研究を紹介することを目的とし、約50名の参加者の前で、本学から総勢7名の教職員が独自の研究内容を発表しました。このフォーラムは、約30人のオンライン参加者向けにYoutubeストリーミングでも配信され、九州大学副理事の清水周次教授と在インドネシア日本国大使館の金杉憲治大使が開会の挨拶を述べました。

 セッション1「医学、デザイン、社会科学、および農業分野」からの発表では、森山智彦准教授が「インドネシアと日本の遠隔医療」について発表し、続いて岩元真明助教による「東南アジアの建築設計と建築史研究」、木下博子准教授の「現代インドネシアにおけるイスラームと国境を越えたネットワーク」、そして清水邦義准教授の「科学的根拠に基づいた天然資源の活用とは?」が発表されました。

 セッション2の「再生可能エネルギー分野」では、篠田岳思教授が「カーボンニュートラル社会に向けたエネルギー資源への貢献」と題して研究を発表し、続いて西原正通教授が「カーボンニュートラル社会を実現するための九州大学における水素エネルギー研究」、最後に山田泰広教授が「地下を探る科学と技術」について発表されました。

 セッション3では横田文彦准教授が「九州大学とアジア・オセアニア研究所(Q-AOS)」を紹介しました。グデ・パンデ助教は、このフォーラムの司会進行を担当し、このイベントを促進するために多大な努力と貢献をしてくれました。

「 Kyudai Now」フォーラムにおける研究発表・質疑応答の様子

 このフォーラムの後、同じ会場でネットワーキングパーティーが開催され、本学のインドネシア人および日本人同窓生、インドネシア在住の福岡県人会、政府、民間企業、インドネシア国立研究革新庁Badan Riset dan Inovasi Nasional(BRIN)、 およびインドネシア大学、バンドン工科大学、ガジャマダ大学、 パジャジャラン大学 、ボゴール農科大学 (IPB)、ハサヌディン大学 などから100名が参加し盛大に行われました。
 これらのイベントでは、インドネシアと日本の大学関係者、本学卒業生、政府、民間企業の間の新しいネットワークが作成されました。これら 2 つのイベントをきっかけとして、インドネシア人九大同窓会の正式登録にむけた申請が現在すすんでいます。清水周次副理事は、このような九大同窓生との連携、また地球規模の社会課題解決型研究のために、学・官・民のWin-Win-Winの連携を今後も推進し、継続していくことが重要であると述べられました。

インドネシア大学訪問時の集合写真

 インドネシア訪問最終日の1月19日(木)には、本学と新たな価値創造に向けた連携包括協定を結んでいる丸紅インドネシア会社のオフィスを訪問しました。笠井信司社長はじめ、電力・エネルギー部門、再資源化部門長の方々からのプレゼン、また活発な意見交換が行われた。このような対面による意見交換により、インドネシアと日本の再エネルギー分野や循環経済の分野における今後の産学連携共同研究の重要性がより明らかになりました。
 同日午後には本学と大学間交流協定校であるインドネシア大学を訪問し、副学長のAbdul Haris教授はじめ、17名もの学部長・部門長の先生方と両大学の紹介、また今後の連携・協力について意見交換が行われました。その後、公衆衛生学部の施設を見学し、学部長のMondastri Sudaryo教授らと公衆衛生分野におけるインドネシアと日本の重要課題についてディスカッションをしました。同学部・准教授のIndri Susilowati先生は本学芸術工学部で博士号を取得しているとのことで、新たな九大同窓生との共同研究を促進していくことで同意がなされました。このような部局を超えた九大教員グループによる現地訪問をきっかけとして、本学とインドネシアとの新たな研究活動における連携・協力が始まり、また既に始まっている共同研究においては、その連携強化やさらなる推進につながるよう、今後も継続して国別イベントを実施していければと願っています。

丸紅インドネシア会社オフィスにて意見交換会の様子

インドネシア大学訪問における会議の様子

1/17 部局を超えた九大教員メンバーによるディナー会

1/18 インドネシア人九大同窓生との面談の様子