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九州大学フォーラム「KYUDAI NOW ~ Reunion in Bangkok」がタイで開催されました

2023.04.28
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2023年3月14日(火)にコンラッド・バンコクにて、九州大学フォーラム「KYUDAI NOW〜Reunion in Bangkok」が開催されました。

九州大学フォーラム「KYUDAI NOW〜Reunion in Bangkok」懇親会(3月14日夜)

九州大学アジア・オセアニア研究教育機構(Q-AOS)は、海外の九州大学同窓生や福岡県にまつわる方々をはじめ、現地にいる教育・企業・行政関連の方々など、広く社会一般に最新の研究成果と活動について情報発信し、人的ネットワークの拡大に向けた活動として、九州大学フォーラム「KYUDAI NOW」を開始しました。2023年1月にインドネシアで開催された「KYUDAI NOW」に引き続き、2023年3月にタイで実施することができました。
 タイでのKYUDAI NOWは九州大学からは工学研究院や薬学研究院などの8部局から、人文・社会科学から自然科学まで幅広い分野での研究者10名が参加し、九州大学での様々な新しい研究成果と取り組みを紹介しました。フォーラムは研究報告会と懇親会から構成され、80名以上の方々が参加し、さらに研究報告会の部はYouTubeでのストリーミング配信も行い、90名近い方々が視聴しました。
 研究報告会は九州大学の清水周次副理事と日本学術振興会バンコク研究連絡センターの大谷吉生センター長からの開会挨拶から始まりました。その後のセッション1(人文・社会科学領域)では、留学生センターの肥後裕輝教授からアジアのエイジング社会、芸術工学研究院の下村萌助教から育児現場におけるデザイン、薬学研究院の濵瀬健司教授から研究院のアジアの国々との交流や創薬研究について、熱帯農学研究センターの百村帝彦教授から東南アジアにおけるコミュニティベースの森林管理について発表されました。引き続きセッション2(理工系領域)では、応用力学研究所の市川香准教授からマルチコプターによる海洋観測、工学研究院のChitiphon Chuaicham助教から光触媒に関わるエネルギーと環境問題、理学研究院の秋山良准教授から統計力学に関して発表されました。最後のセッション3では、Q-AOSの錢琨准教授から九州大学とQ-AOSの紹介を行いました。比較社会文化研究院・Q-AOSの三島達也助教は研究報告会の会場準備と技術サポートを担当しました。
 研究報告会の後に同会場で実施した懇親会では、九州大学タイ人同窓会、日本人同窓会(ガオ会)、福岡県人会、福岡OB会、タイ国日本人会の関係者や、チュラロンコーン大学、マヒドン大学、カセサート大学、キングモンクット工科大学などの大学関係者、そして現地の日本企業や関連団体の関係者から約80名が参加し、2時間余りの歓談を行いました。タイで初めて実施した九州大学フォーラム「KYUDAI NOW」は、同窓会を中心としたタイでの人的ネットワークを活性化し、タイ人と日本人の双方による産学官連携を推進する役目を果たしました。
 さらに九州大学からの10名の研究者チームは、KYUDAI NOWフォーラム前後の日程を活かし、九州大学と大学間連携協定が締結されている複数の大学を訪問しました。フォーラム前日の3月13日にマヒドン大学の医学部シリラート病院やサラヤキャンパスを訪問し、3月14日の午前中にチュラロンコーン大学にてChakkaphan Sutthirat副学長はじめ14名の各分野の研究者と面会し、共同研究に関して幅広く意見交換を行いました。さらに3月15日の午前中にタマサート大学ランシットキャンパスを訪問し、Surat Teerakapiban副学長と面会し、当日午後にカセサート大学農学部と水産学部を訪問し、各学部の学部長と代表者の先生と共同研究のミーティングを行いました。この一連の訪問を通じて、コロナ禍で停滞していたタイの連携協定締結校との対面での交流を再開し、今後の九州大学とタイ各主要大学とのさらなる活発的な連携活動のための礎を固めました。

マヒドン大学医学部シリラート病院訪問(3月13日)

チュラロンコーン大学訪問及び多分野の研究者との間の学術交流(3月14日午前)

タマサート大学訪問(3月15日午前)

カセサート大学農学部訪問及び共同研究ミーティング(3月15日午後)

カセサート大学水産部訪問及び共同研究ミーティング(3月15日午後)

バンコク到着当日、九州大学メンバーによるディナー会(3月12日夜)