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令和6年5月22日、高等研究院の安田琢麿教授がクラリベイト・アナリティクス・ジャパン主催(後援:文部科学省)の第5回ジャパンリサーチフロントアワードを受賞しました。
多重共鳴型TADF材料による高効率・高色純度有機ELデバイスの開発
発光現象に純粋に魅せられて、長年にわたって有機発光材料の創製に取り組んで参りました。数々の印象的な発光分子との出会いの中で、今回リサーチフロントアワードに選出いただいたことを大変光栄に思います。一緒に研究を進めていただいた共同研究者の皆様に心から感謝申し上げます。受賞研究の狭帯域TADF材料は、高効率・高色純度を兼ね備え、超高精細有機ELディスプレイへの実用が進められています。今後も基礎研究を大切にしながら、社会に活用展開される分子・材料技術を目指して、新たな研究にチャレンジしていきたいと思います。
リサーチフロントアワードは、今後飛躍的な発展が期待される先端研究領域(リサーチフロント)をデータ分析に基づき特定し、その領域で世界をリードする日本の研究機関所属の研究者を表彰するものです。クラリベイトが分類した22の学術分野において、最も高い頻度で引用されている上位1%の論文(高被引用論文)のうち、後に発表された論文と一緒に引用(共引用)されている論文を分析し、先端研究領域および受賞者が選出されます。