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本学比較社会文化研究院・溝口孝司教授(アジア埋蔵文化財研究センター長、地球社会統合科学府担当、共創学部担当)が7月17日(現地時間)に行われた英国学士院(The British Academy)の定時総会において、人文科学および社会科学における学術的な卓越性が認められ、英国以外の居住者に授与する最高の栄誉である国際会員(インターナショナル・フェローシップ)に選出されました。溝口教授の国際会員選出は、日本からは9人目であり本学からは初の快挙となります。
選出にあたり溝口教授は「このたびの選出には大変驚きますとともに、これまで続けてきた<社会考古学>発展への努力がこの様な形で国際的認知と評価をいただきましたことを大変うれしく名誉に思っております。この名誉は九州大学考古学の伝統、また日本考古学の発展の歴史に基づくものであり、今後とも自らの内に根ざすローカルな蓄積を大切にしつつ、グローバルな貢献を続けてゆく所存です。」とコメントしています。
【経歴】
*2008(平成20)年 ロンドン考古協会(The Society of Antiquaries of London)フェロー
*2013(平成25)年 世界考古学会議会長(現職)
*2022(令和 4)年 日本イコモス国内委員会副委員長(現職)
【専門分野】考古学
【代表的な著書】
英国学士院について
英国学士院は、1902年設立の人文科学ならびに社会科学分野における国立アカデミーです。The Royal Society (王立協会)が自然科学分野をその対象とするのに対し、英国学士院は人文社会科学を対象とする団体です。
英国学士院の目的は、時間と場所を超えて、人々、社会、文化に対する理解を深め、共有することであり、それによってすべての人が学び、進歩し、繁栄できるようにすることです。フェローは、社会に貢献するアカデミーを支える重要な役割を担っており、英国学士院が授与する助成金、若手研究者への支援、公共政策への取り組み、イベントを通じての一般市民の参加など、アカデミーのあらゆる活動を監督・支援しています。
人工知能から気候変動まで、繁栄の構築から幸福の向上まで、今日の複雑な課題は、人間、文化、社会に対する洞察を深めることによってのみ解決できます。英国学士院は、英国内外の研究者やプロジェクトに投資し、斬新な考え方や議論で一般の人々を巻き込み、学者、政府、企業、市民社会を結集して、すべての人の利益のために政策に影響を与えることを目指しています。
また、人文・社会科学全般にわたり、英国および国際的な学術研究、キャリア開発、より広範な関与を支援するための資金を分配しております。
英国学士院は知識、専門家の洞察、そして今日の社会が直面している課題の背景、意味、現実性を探求する場を提供します。
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