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UIUC・NTUとの3大学連携:サステイナビリティ・ワークショップを開催し、シードファンド事業を新たにスタート!

The UNIQ Trilateral Alliance Workshop 2025.04.14
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参加者集合写真(伊都キャンパス)

本学の戦略的パートナー※1であるイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(UIUC)および国立台湾大学(NTU)とは、2024年2月に3大学連携(The UNIQ Trilateral Alliance※2)の枠組みで活動を行うセンターを設置して以降、相互協力の強化に取り組んでいます。

このたび、九州大学のホストにより2025年3月17日(月)から19日(水)までの3日間、本学伊都キャンパスをメイン会場として、対面ワークショップ「スマートで持続可能、そして健康的な都市の未来に向けて~気候に強い都市を構築するための学際的アプローチ~」を開催しました。ワークショップは「都市のサステイナビリティ」をキーワードとし、3大学の都市工学や環境経済学、電子工学や森林学といった分野から、博士課程学生を含む若手研究者から教授クラスに至る合計26名もの幅広い参加を得ました。このワークショップは本学の許斐ナタリー副理事(国際担当)によるファシリテーションのもと進行し、岩田健治理事・副学長(国際担当)、谷本潤理事・副学長(研究担当)および萩島理副学長(研究担当)もプログラムの一部に参加しました。本学における研究の更なる国際化に向けて、全学的な体制で取り組んだイベントです。

ワークショップ初日には、3大学合同によるシードファンド事業を実施することが発表されました。これは、3大学からそれぞれ資金を提供し合い、3大学間での研究・教育連携の強化を目的とした有望な共同プロジェクトを支援するものです。この助成金を活用し、3大学の研究者がさらなる外部資金獲得や共著論文、その他の長期的な共同研究につなげていくことが強く期待されています。

初日と2日目午前のプログラムでは、参加者はプレゼンテーションやポスターセッションを通じて多分野にまたがる学際的な交流を行いながら、グループワークを通じてシードファンドへの申請やその他外部資金の獲得に向けた計画策定・立案に取り組みました。また、2日目の午後には、参加者は環境工学と建築といった大きなテーマで2つのグループに分かれ、本学研究者のホストのもと、伊都・筑紫キャンパスでの研究分科会や福岡市内の関連施設視察に参加しました。それぞれの研究領域に分かれて深い議論を行う機会も持つことができ、参加者は学際性と専門性という双方向のアプローチで研究ネットワークを拡げることができました。

参加者間のディスカッション 

ポスターセッション

最終日となる3日目は本学農学部附属演習林の1つである福岡演習林を会場とし、フィールドでの実地視察を組み込んだプログラムを実施しました。農学研究院の久米朋宣教授および笠原玉青准教授から「里山」という観点で、森林や自然と近隣コミュニティの関係、アンダーユース(里山が十分に利用されないために起こる問題)について、また、九州大学と地元コミュニティとの関係などに関して説明がありました。参加者は実際の森林を歩きながら、持続可能な都市づくりについてさらに理解を深め、また、活発な意見交換を行いました。

このワークショップを通じて、3大学における参加者間のネットワークが深まり、シードファンド事業への申請を含めた具体的な次の展開に繋げることができました。九州大学はこの3大学連携をはじめとする重点的な国際パートナーシップを活用し、さらなる共著論文等の学術的なインパクトの創出、また、さらなる資金獲得による持続的な研究教育活動を行っていくことで、本学が目指す国際頭脳循環の形成に引き続き取り組みます。

筑紫キャンパスでの研究分科会

福岡演習林での実地視察

※1 戦略的パートナー
本学との間で特に顕著な交流実績のある海外大学との間で締結。相互により高いパフォーマンスを生み出し国際的プレゼンスを向上させるべく、大学間交流協定を超えて互恵的でより緊密な関係を構築する。

※2 The UNIQ Trilateral Alliance
UIUC・NTUとの3大学による連携の枠組みを示す名称。
UNIQは「The Universities: National Taiwan Universities, University of Illinois Urbana-Champaign, Kyushu University」を指す。九州大学は「Q」を愛称として使うことが多いことから、今回もQの表記を採用。

お問い合わせ

国際部 国際企画課 国際連携係
Mail:intlsenryaku★jimu.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。