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Topics トピックス
2026年1月20日(火)~21日(水)、九州大学伊都キャンパスにおいて、韓国の大学生ネットワーク「GUKIN」と九大生による 「日韓ユース・リーダーズ・フォーラム2026」 を開催しました。この枠組みは、若者が対話を通じて相互理解と友情を深めることを目的として韓国で約20年にわたり継続されてきたもので、九州大学での開催は今回で3回目となります。
昨年には両者間で覚書を締結し、フォーラムを毎年継続的に開催していくことが正式に決定しました。日本国内でこの取り組みを実施しているのは九州大学のみで、国内唯一の開催地として重要な役割を担っています。
今年度は、本学として初めて全学的な参加者公募を行った結果、昨年の5名から大幅に増え、34名の学生が参加しました。韓国側からも例年以上の応募があり、総勢約80名が参加する過去最大規模の交流イベントとなりました。
初日はOPERA(最先端有機光エレクトロニクス研究センター)での研究室訪問からスタートし、中央図書館や椎木講堂を巡るキャンパスツアーを実施しました。OPERAでは、安達 千波矢 センター長ならびに 土屋 陽一 学術研究員からセンターの研究活動について説明を受け、九大生がガイドを務めるツアーでは、参加者同士が自然に会話を交わしながらキャンパスに親しむ時間となりました。
夕刻からは立食形式でのウェルカムディナーを開催。「3名以上、相手国側の学生に話しかけてみよう!」というミッションを設定。「韓国・福岡のおすすめスポットは?」、「好きな音楽は?」といったやさしい質問を、英語・日本語・韓国語を交えて交流が活発に行われました。
進行役の 許斐 ナタリー 副理事(国際担当)は「最初こそ緊張が見られましたが、会話が始まると一気に距離が縮まり、翌日のプログラムにつながる大切な関係性が築かれました。」と語りました。
2日目は、日本ジョナサン・KS・チョイ文化館に会場を移し、許斐副理事による開会挨拶から始まりました。「このフォーラムは勝ち負けを決める場ではありません。安心して意見を交換し、コンフォートゾーンを広げる場としてください。会話の文法よりも、“相手を理解しようとする姿勢”こそ、国際交流の本質です。」と強調しました。
本学農学研究院附属国際農業教育・研究推進センターの 房 賢貞 助教から九州大学紹介のプレゼンテーションがなされた後、工学研究院所属で韓国研究センターの副センター長を担当する 清野 聡子 准教授から、「対馬暖流がつなぐ環境と文化 ―海洋ゴミ、渡り鳥、沿岸漁業」と題したミニレクチャーが実施され、活発な質疑が交わされました。その後の昼食時間は、午後のグループディスカッションに先立ち、グループごとに九大生がアテンドしてキャンパス内を巡り、自由な雰囲気の中で食事と交流を楽しみました。
午後からは、本イベントのメインである「ユース・リーダーズ・フォーラム」が開催。今年のテーマは「21世紀のグローバルリーダー像とは、そして、若者主導で文化理解をどう深めるか」と設定され、英語によるディベートとグループワークが実施されました。
フォーラムに先立ち、GUKINの代表を務めるKim Jaehong先生から「世界は今、光の速さで変化している。若い世代の皆さんが持つ敏捷さ、誠実さが必要とされている。このフォーラムを通じて、考え・価値観を共有し、新たな問いを持ち帰ってほしい。」との思いが伝えられました。また、今回は特別に韓国の元外務大臣(外交通商部長官)であるYu Myung-hwan氏もフォーラムに参加され、参加学生に対し「両国の更なる相互理解と協力には、対面での交流が非常に重要。この機会を楽しみ、友情が育まれることを願っています。」とのメッセージが贈られました。
はじめに、両国から学生各1名が登壇。本学の 濱島 寧々 さん(農学部生物資源環境学科・2年)は「共創的リーダーシップ」 を提唱。現代における複雑な課題に対処するには、権威や統制ではなく協働が必要であり、今の世代には発言する勇気、国際的対話へ参加・共感が必要ではないかと説きました。他方、韓国GUKIN側は、今日のリーダーは超高速の変化に直面し短期的な評判に流されがちだが、価値観を保ちながら適応していくことが重要と強調。これらの基調講演に対して本学から 大森 雄生 さん(共創学部共創学科・4年)がコメンテーターとして登壇。韓国側の主張に対して、「一貫性」の視点を取り入れることで他者から長期的な信頼を得る土台になると提案しました。
本学から 内田 祥太朗 さん(共創学部共創学科・2年)が登壇。自身のシェアハウスでの生活を例に挙げ、人と人との摩擦を乗り越えるには実践的な対話が必要であること、また、焚き火を囲む対話プロジェクト「Dan」を企画し、安心して率直に対話ができる空間設計にチャレンジしていることを発表。GUKIN側からは、一般的に文化交流が「集団対集団」に終始していることを問題提起し、個人の好奇心に基づいたマッチング、継続的な対話により「本物の友人」としての関係構築が進むのではないかと説きました。これに対し本学の 有村 拓 さん(経済学部経済・経営学科・4年)がコメンテーターとして登壇し、好奇心ベースのマッチングをどう実装し、似た者どうしで固まらないような交流をどうデザインしていくか、といった視点でコメントが投げられました。
3回目の開催で初めて導入された両国学生の混成によるグループワークでは、「どんなグローバルリーダーになりたいか?」をテーマに、付箋や模造紙を使って対話を展開。短時間でのまとめと1分間でのプレゼンに挑戦し、6つのグループから多様な視点が提示されました。
閉会後は二見ヶ浦を訪れ、海を背景に記念写真を撮影。天神地区でのフリータイムではグループごとに夕食を囲み、よりカジュアルで深い交流を行い、2日間の幕が閉じました。
イベントの閉会において、本学 岩田 健治 国際担当理事から「このフォーラムは終わりではなく始まり。ぜひ、この出会いを長期的な友好に繋げ、本枠組みの同窓生として引き続き関心と支援を持ってほしい。」とのメッセージが送られました。参加したGUKINの学生からは「人生を変える経験となった」との声も寄せられました。
今回のフォーラムは、学生が主体となって学び合う“自発的な国際交流”の価値を改めて示すものとなりました。九州大学は今後もGUKINとの協働のもとプログラムの充実を図り、学生が国際社会で活躍するための学びと交流の機会を提供し続けます。
許斐 ナタリー(副理事、国際戦略企画室・教授)
Email: konomi.natalie.909★m.kyushu-u.ac.jp
国際部国際企画課国際連携係
Email: intlsenryaku★jimu.kyushu-u.ac.jp
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