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「オルガネラホメオスタシス研究センター」がスタート

2013.03.12
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 平成25年3月1日(金),学内共同教育研究施設として,「オルガネラホメオスタシス研究センター」が設置されました。
 オルガネラホメオスタシス研究センターは,オルガネラ(細胞小器官)間のコミュニケーションによる細胞機能制御「オルガネラスタシス」という新たな概念のもとに,本学で行われてきた21世紀COEプログラム「統合生命科学-ポストゲノム時代の生命高次機能の探求」及びグローバルCOEプログラム「個体恒常性を担う細胞運命の決定とその破綻」の主要な成果の一つとして設置されたものです。
 生命体の基本単位は細胞であり,真核細胞は,細胞小器官(オルガネラ)に基づく生命活動を行っています。細胞の生存に必要な代謝活動は,各オルガネラに固有な代謝機能の調節だけでなく,オルガネラ間のコミュニケーションに基づく協調的な機能発現によって達成されています。このため,細胞の機能発現を理解するためには,それぞれのオルガネラの構成タンパク質の局在化制御などのオルガネラ形成やオルガネラの合成系と分解系のバランスの制御機能を理解するだけでなく,各オルガネラ機能の協調による細胞の機能発現システムを解明することが必要です。
 オルガネラホメオスタシス研究センターは,本学において実施されている細胞内のオルガネラを対象とした研究を支援し,これらを統合することで包括的な細胞機能発現機構の理解と機能制御解明への基盤技術確立と推進を目指します。
 オルガネラホメオスタシス研究センターは,当分の間,箱崎キャンパスの理学部3号館を中心に研究教育活動を展開します。