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SIA(Soaked in Asia)とは,九州大学アジア総合政策センター特任教授で作家の高樹のぶ子氏のイニシャティブによるプロジェクトで,「作家の感性で現代アジアをつかみ取り,広く発信する」ことを狙いとするものです。 この日は,モンゴルの厳しい自然の中で生きる人々の暮らしや児童文学の魅力などについてのレクチャーや,高樹氏が現地の作家ジャンビーン・ダシドンドク氏や孤児院の子供たちとの交流などを通して感じた思いを写真と言葉によって表現したフォトデッセイ2編が紹介されました。また,ダシドンドク氏の短編小説「男の三つのお話」より「第三話ラクダかつぎ」とそれに呼応した高樹氏の短編小説「モンゴリアン飛行」の朗読が行われたほか,休憩時間には「おやつSIA」として,ボールツォグ(揚げ菓子)やスーティー・チャイ(塩味のミルクティー)などが振る舞われました。SIA-DAY終了後には,大学院共通教育科目の講義があり,大学院生との活発な討議が行われました。 参加者のアンケートには「今回の作家の言葉は”優しくて”分かりやすい,子供の未来を思う気持ちの大切さを感じた」「”心の運動能力を高める”というのはよい言葉,考えさせられる」などの感想が寄せられました。 朗読された二つの作品は,同時に発売された文芸誌『新潮』(10月号)にシリーズで掲載されており,フォトデッセイも『文藝春秋』に掲載される予定です。また,これらの映像や文章は,WEB SIA(http://blog.goo.ne.jp/websia/)を通して発信されることになっています。 【写真】 大草原の風にのそよぐ草花をイメージした舞台(中央は高樹特任教授) ◆第6回SIAの模様は以下の番組で紹介される予定です。 11月2日(日)深夜24:40 - 25:10(予定) 「ムーブ 高樹のぶ子の見たモンゴル」【RKB毎日放送】 ◆このほか,九州のTBS系列でも放送が予定されています。 ◆SIA-DAYは年に2回企画されています。次回は平成21年3月14日開催で,テーマは「タイ」の予定です。 |