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45億年前の太陽系の活動の物的証拠発見

2008.09.19
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 九州大学、茨城大学、大阪大学、ウィスコンシン大学、NASA、高輝度光科学研究センター、産業技術総合研究所の研究グループ(代表:九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門 中村智樹准教授)は共同研究により、短周期彗星(太陽系外縁天体)が放出した極微小物質から、太陽系内部の高温領域で形成されたコンドリュールを同定することに成功しました。発見されたコンドリュールの酸素同位体比は、太陽系内部の小惑星帯に存在する始原天体のコンドリュールと類似することから、原始太陽系星雲においてコンドリュールが内側から外側に向けて移動していた可能性が高いことがわかりました。この物質移動は現在の太陽系形成モデルで完全に説明することは困難であり、新しい太陽系形成モデルが必要になります。

 この研究成果は、2008年9月18日(米国東部時間)発行のScience誌に掲載されました。

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