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SIA-DAY「高樹のぶ子と浸るマレーシア」開催

2007.10.04
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4回のSIA-DAY(サイア・デイ)が、922()、アクロス福岡・円形ホールで開催されました。今回の対象国はマレーシアで、テーマは「多民族 モザイクの輝き」。一般参加者と学生170で会場は満員となりました。

 

SIASoaked in Asiaとは、九州大学アジア総合政策センター特任教授で作家の高樹のぶ子氏のイニシャティブによるプロジェクトで、レクチャー、現地作家との対談と作品紹介、朗読、フォトデッセイ(写真とエッセイ)などにより、「作家の感性で現代アジアをつかみ取り、広く発信する」ことを狙いとするものです。

 

この日は、マレー系・中国系・インド系の住民が交わらずにモザイクのように混在するマレーシアの社会や宗教についてのレクチャー、マレーシアの華人作家である李天葆(リー・テンポ)氏が中国系マレー人女性の半生を描いた小説『写真の中の人』やそれに呼応して高樹教授が書いた短編小説『どしゃぶり麻玲』の朗読、マラッカの夕日やセランゴールの蛍の光が投げかける熱帯の幻影のフォトデッセイなどが主な内容でした。休憩時間には「おやつSIA」が行われ、マレーシアのお菓子やミルクティーが振る舞われました。

 

朗読された二つの作品は、同時に発売された文芸誌『新潮』(10月号)にシリーズで掲載されており、フォトデッセイも近々『文藝春秋』に掲載される予定です。また、これらの映像や文章は、最近オープンしたgoo上の高樹のぶ子のブログを通して世界中に発信されることになっています。

 

なお、今回からSIAが大学院の共通教育科目の単位として認定されるようになりました。異なる学部から集まった受講生は、SIAに聴衆として参加した後、高樹教授を囲んでの直接対話を行いました。熱帯アジアの気候と国民性、モザイク国家の行方、文学が伝えうるものなどについて、高樹教授と学生の活発な議論が交わされました。

 

この第4SIAの模様は以下の番組で紹介される予定です。

1014日(日)深夜2455 2525

「ムーブ2007 高樹のぶ子が浸るマレーシア!」【RKB毎日放送】

◆ このほか、九州・山口のTBS系列でも放送が予定されています。

SIADAYは年に2回企画されています。次回は来年322日開催で、テーマは「上海」の予定です。