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高樹のぶ子「教授」,フィリピンに浸る [03/10]

2006.03.16
トピックス
高樹のぶ子さん 3月10日(金),第1回SIA-DAY(サイア・デイ)「高樹のぶ子と浸るフィリピン」が,市内のホールで開催されました。
 SIA(Soaked inAsia)とは,昨年10月に九州大学アジア総合政策センター特任教授に就任した,作家高樹のぶ子さんを中心とするプロジェクトで,「アジアに五感を広げて触れる,広げて浸る」を主旨とし,その一つとして「作家の感性と言葉によるキャッチボール」を行うというものです。

 この日は,高樹さんが選んだフィリピンの作家ブリアンテス氏の小説『アンドロメダ星座まで』や,高樹さんがフィリピンを訪れてブリアンテス氏などと交流した際の写真とエッセイ(フォトデッセイ),『アンドロメダ星座まで』に返す形で書かれた小説『天の穴』などが紹介されました。
 休憩時間には,おみやげのフィリピンのお菓子や飲み物も振る舞われました。

 このようにキャッチボールされる二つの作品は,同時に文芸誌「新潮」にシリーズで掲載されます。この企画は1年に2回開催される予定で,次回のテーマは「ベトナム」。
 高樹さんは,5年続けて10カ国くらいを回りたいと意欲を見せています。

(高樹さんは,著書『HOKKAI』により,2005年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞しました。)