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『九州ブロック産官学連携ビジネスショウ』「産官学連携推進セミナーin九州」を開催しました

2005.11.14
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テープカットを行う関係者 去る10月26日(水)~28日(金)、西日本総合展示場(北九州市小倉北区)にて昨年に引き続き九州大学、熊本大学、九州工業大学、文部科学省の主催による『九州ブロック産官学連携ビジネスショウ』を開催しました。


 本事業は,文部科学省「大学知的財産本部整備事業」の一環として昨年より実施されているもので、九州ブロックの幹事校である九州大学・知的財産本部の主導で、九州内の大学と高等専門学校併せて15校がブース展示を行い、各校が保有するシーズの紹介と地域産業界とのマッチングを図りました。同会場では九州・国際テクノフェアIT2005、特許流通フェア2005in九州が同時開催され、3日間で約12,000人の来場者があり、多分野に亘るコミュニケーションの場となりました。

 26日(水)には、ビジネスショウの一環として<産官学のより良きコミュニケーションを求めて>をテーマに「産官学連携推進セミナーin九州」を開催いたしました。本セミナーは、小寺山亘 九州大学知的財産本部長の開会挨拶に始まり、笹川光 文部科学省研究振興局研究環境・産業連携課技術移転推進室室長補佐による基調講演「大学の知的財産の創出・管理・活用体制の構築に向けて」、戸田裕二 株式会社日立技術情報サービス取締役社長(日本知的財産協会常務理事)による講演「産学連携に対する企業の立場、大学への期待」が行われ、それぞれの立場から産官学連携の現状における諸課題について、一歩踏み込んだ問題提起がなされました。

 続いて、「産官学のより良きコミュニケーションを求めて」と題したパネルディスカッションでは、前出の笹川光氏、戸田裕二氏に加え、佐々本一美 株式会社同仁化学研究所常務取締役、高田仁 九州大学知的財産本部技術移転部門リーダー(助教授)がパネラーとして加わり、谷川徹 九州大学知的財産本部副本部長の進行により、不実施補償の問題や共同研究における間接経費の取り扱い、秘密保持義務など産官学連携において大学や企業が抱える問題点について、熱い議論が交わされました。また、包括連携について、組織同士の単なる大型共同研究に留まらない多方面での連携に発展しつつある実例が取り上げられ、産と学との新たな連携の形が紹介されました。

 本セミナーには九州の大学関係者、産業界、自治体などから約100名の参加があり、活発な意見交換がなされ、産官学連携を推進し相互理解を図るためのより良きコミュニケーションの場となりました。