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国際協力銀行(JBIC)と包括連携協定を締結

2005.07.07
トピックス
協定書締結後握手を交わす梶山総長と丹呉理事 九州大学は、平成17年6月30日(木)に、政府系金融機関の国際協力銀行(JBIC)より丹呉(たんご)理事を迎え、JBICとの間で海外経済協力分野に関する包括連携協定を締結しました。これは、「アジア指向」を基軸とした「国際貢献」を謳う本学と大学の経験や知見の活用を積極的に推進しているJBICとの意向が一致し、本協定を締結するに至ったものです。

 JBICは、政府開発援助(ODA)の主要ツールの一つである円借款による開発途上国への支援を行っており、本学が、途上国への支援を行う開発援助機関との間で包括連携協定を締結するのは今回が初めてになります。

 本協定の締結により、JBICが有する途上国での実践的経験を本学の教育・研究に活用する一方、本学のこれまでの海外での教育・研究の蓄積や人材を円借款業務に活用することにより、アジアと世界にとって重要な海外協力分野の諸課題に対する解決策を提供することが期待されます。中国では、炭鉱事故による死者が年間6,000人を越え、鉱害などの環境問題も深刻化しており、これに対し本学では、JBICとの協力により、平成18年度に中国の石炭鉱業分野で安全や環境などに取り組む人材を育成するための人材育成コースを開設することとしており、今年度は、そのための事前調査を実施することとしています。

 この他にも、JBICとの連携を図り、本学の学生をインターンシップ生としてJBICに派遣することとしており、将来の途上国支援を担う人材を育成するなど、国際社会に貢献できる人材育成も行うこととしています。